ドラマ

愛と哀しみの旅路

パールハーバーで引き裂かれたジャックとリリーの愛・・・アメリカの日系人強制収用を正面から描いた感動ドラマ

ストーリー:1930年代のアメリカ。労働組合運動の闘士だったジャック(デニス・クエイド)は、ロサンゼルスで日本人向け映画館の映写技師として働いていて館主の娘リリー(タムリン・トミタ)と恋に落ちる。2人は米国市民と移民の結婚を禁じたカリフォルニア州法を避けてシアトルで結婚、娘も生まれて幸せな生活を営んでいたが、ジャックが再び組合運動にのめりこみ、リリーは娘を連れて実家へ戻ってしまう。そんな頃、日本軍がハワイ真珠湾を攻撃し太平洋戦争が勃発。ジャックは徴兵され、リリーの父はFBIにスパイ扱いされる。そして、アメリカの日系人たちはすべての財産を奪われ、収容所へ強制収容されてしまう。収容所での生活は過酷だった。リリーの兄弟は米国への忠誠心を問うアンケートに別々の答えを記し、チャーリーは強制送還、ハリーは米軍に志願して戦死する。そんな中、ジャックは軍務を抜け出してリリーと娘に会いに収容所へやってきた・・・。

出演:デニス・クエイド、タムリン・トミタ、サブ・シモノ、シズコ・ホシ、スタン・エギ、ロナルド・ヤマモト、アケミ・ニシノ、ナオミ・ナカノ、コルム・ミーニイ、エリザベス・ギリアム

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 日本人であることを誇りに思う

タムリン・トミタふんするリリーの生き様、彼女を初めとする「カワムラ家」の姿はほんとうに胸を打つ。アイリッシュアメリカン男性(デニス・クエイド)との結婚を否定していた“川村ママ”が、孫を見たとたんリリーとの確執が壊れていくシーンは“日本人らしさ”があって共感。万国共通でしょうが、特に日本人の孫・幼子のかわいらしさは特有ではないでしょうか。当時の風俗の再現も素晴らしい。スーツをピシリと着こなす兄達のカッコよさ、ワンピースや髪型がモダンなリリーや妹ドロシーの姿。広々とした家にはピアノや蓄音機・レコードがおかれアメリカンドリームを体現したかのような一家が、戦争突入により、資産を奪われ強制収容されていく姿は涙をこらえられなかった。見ながら非常に悔しい思いがしたものです。「仕方がない」を口癖に、我慢と忍耐を駆使し、それでも明るく希望をもって、生きようとする姿は
日本人であることの誇りや、崇高な魂をも感じさせられます。ラストシーン“日本の象徴的な歴史事実”を台詞に取り入れている面も、ヘタに日本ひいきな気がしないでもないですが、様々な配慮がなされている感じがして、個人的には好感がもてました。にしても、この時代の“民族”を取り巻く意識や政治的動向はほんとうに酷いものを覚えます。

作品の詳細

作品名:愛と哀しみの旅路
原作名:Come See the Paradise
監督:アラン・パーカー
脚本:アラン・パーカー
公開:アメリカ 1990年12月25日、日本 1991年3月21日
上映時間:133分
制作国:アメリカ
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