ファミリーの名のもとに、心の中と外で葛藤を繰り広げる人間同士の凄まじいぶつかり合いを描いた作品
ストーリー:ニューヨーク郊外を仕切るマフィア・ファミリーの三男が一発の銃弾に倒れた。通夜がしめやかに行われるなか、冷徹に報復を誓う長男。そして、血気にはやる次男。固く結ばれた兄弟の絆に宿るバイオレンスの匂いは、やがて壮絶な宿命の悲劇を呼び起こす・・・。
出演:クリストファー・ウォーケン、クリス・ペン、ヴィンセント・ギャロ、ベニチオ・デル・トロ、イザベラ・ロッセリーニ、アナベラ・シオラ、アンバー・スミス、グレッチェン・モル、ジョン・ヴェンティミリア、デヴィッド・パトリック・ケリー
★★★★★ とにかく暗い。しかし一癖ありな俳優たちの演技と雰囲気を楽しめる名作。
ギャングの兄弟の三男の死を巡る人間ドラマ。問題作・怪作が多いアベル・フェラーラ作品の中でも指折りの暗い映画。でも雰囲気のある名作です。主役のクリストファー・ウォーケンを食うほどのクリス・ペンの演技が圧巻。つくづく惜しい俳優を亡くしたものです…。実に美しいイザベラ・ロッセリーニ、ヴィンセント・ギャロ、 ベニチオ・デルトロと癖のある脇役陣も健闘しています。万人向けとは言えませんが、フェラーラの「バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト」を気に入った人は見ておくべき映画なのかなと。ただし同じフェラーラ+ウォーケンの『キング・オブ・ニューヨーク』のようなカタルシスはないので、その辺はご注意を。
作品の詳細
作品名:フューネラル |
原作名:The Funeral |
監督:アベル・フェラーラ |
脚本:ニコラス・セント・ジョン |
公開:アメリカ 1996年11月1日、日本 1997年5月24日 |
上映時間:99分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1200万ドル |
興行収入:140万ドル |
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