ドラマ

シャドー・メーカーズ

キノコ雲という“悪魔”を生みだし、人類の歴史を変えた「マンハッタン計画」の内幕を鋭く描いた衝撃作

ストーリー:ニューメキシコ州の人里離れた砂漠地帯で、「マンハッタン計画」が進行していた。それは、第二次世界大戦中に原子爆弾を製造するという恐怖の実験計画。大規模な計画の指揮を執るのはレズリー・グローブス将軍(ポール・ニューマン)。やがて実験は成功し、人類を震撼させる2つの原子爆弾“ファットマン”と“リトルボーイ”が完成した・・・。

出演:ポール・ニューマン、ドワイト・シュルツ、ジョン・キューザック、ボニー・ベデリア、ローラ・ダーン、ジョン・C・マッギンリー、ナターシャ・リチャードソン、トッド・フィールド、フレッド・ダルトン・トンプソン、ジェームズ・エックハウス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 良い映画ですよ

ハリウッドには珍しく、日本に落とした原子爆弾を、どっちかというと否定的に描いてくれている映画です。ここは日本人として評価をしたいと思います。開発にあたった学者たちは、実際、あまり実戦投入されるという実感を持たないまま開発を続けていたのでしょう。そういうニュアンスの演出になっています。しかし軍は強硬にどこかで実戦投入しようとします。このコントラストがなかなかよく出ています。アメリカの映画というのは、様々な政治的キャンペーン、プロパガンダがからむ作品も多いので、自国(アメリカ)の軍の行いを悪く扱うというのは、なかなかハードルが高いのでしょうが、それをやってくれている気がします。ストーリーは純粋に、なかなか楽しめるものです。引き込まれます。キャスティングが良いのもありますが、監督さんの演出も細やかなところに気を配ってくれており、とても良い。

★★★★☆ 「原爆の日」という言葉への違和感の正体

おそらく違和感の正体の一方の側(落とした側)の視点がこの作品である程度はっきりと捉えることができるだろう。ポール・ニューマンが出演しているのを観て若いころ多くの作品を観てきた身としては、少々ショックを受けた。また、もう一方の側(落とされた側)の視点は、70余年を経た我々が自ら会得しなくてはならない。それは運命でも必然でもなかったということを明確にする必要がある。そういうことを改めて考えさせてくれる。一点着目したのは、核爆弾について、非常に分かりやすく説明していることである。本作を観ると、日本の原爆関連映画の場合、科学についても非常に情緒的に取り扱われている点が気になってくる。「にんげんをかえせ」などは別格だが。いつから日本の映画はストレートな表現を失ってしまったのだろうか。

作品の詳細

作品名:シャドー・メーカーズ
原作名:Fat Man and Little Boy
監督:ローランド・ジョフィ
脚本:ブルース・ロビンソン
公開:アメリカ 1989年10月20日、日本 劇場未公開
上映時間:125分
制作国:アメリカ
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