ドラマ

ジャスティス

戦時下の捕虜収容所を舞台に、人間の誇りを問う硬派なサスペンス!

ストーリー:1944年、上院議員を父にもつアメリカ軍のトミー・ハート中尉(コリン・ファレル)は、ドイツ軍に捕らえられて5万人もの連合国軍捕虜が監禁されるムースブルグ捕虜収容所に送られる。その矢先、所内で人種差別主義者として知られていたアメリカ人の捕虜の死体が見つかる。その結果、ひとりの黒人兵に罪が着せられるが、ハート中尉は彼の弁護を買って出て、独自に調査を開始。やがて捕虜のリーダー、マクナマラ大佐(ブルース・ウィリス)の存在が浮かびあがる・・・。

出演:ブルース・ウィリス、コリン・ファレル、テレンス・ハワード、コール・ハウザー、マーセル・ユーレス、ライナス・ローチ、ジョー・スパーノ、サム・ジェーガー、セバスチャン・ティリンガー、ヴィセラス・レオン・シャノン、サム・ワーシントン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 捕虜収容所にめいっぱい詰め込まれた不条理

戦争は戦闘だけではない。作品としては傑作とは言えないかもしれないが、ブルース・ウィルス、コリン・ファレル、マーセル・ユーレスらの演技に惹き込まれてしまう。映像も美しい。冬のヨーロッパの自然の厳しさも伝わってくる。この作品には、戦争の不条理が捕虜収容所という世界にめいっぱい詰め込まれている。ユダヤ人を迫害するナチと戦う米軍にも、人種差別はあった。正義とは何か?愛国心とは?犠牲とは?私は特に、ドイツ軍のヴィッサー大佐役のマーセル・ユーレスの演技に魅せられた。イエール大留学経験のあるヴィッサー大佐は、コリン・ファレル演じるハート中尉に親切である。ハート中尉の存在で、青春時代の楽しい思い出がよみがえってきたのかもしれない。そして黒人のジャズのレコードを隠れてもっており、リラックスするときはジャズを聴く。おそらく、ヴィッサー大佐自身が戦争のむなしさ、不条理さを強く感じているのだ。彼はドイツ軍の将校という自分の役割を淡々とこなしているが、人間としてはマクナマラ大佐に強い好意を持っていることも感じる。ヴィッサー大佐の息子はロシア戦線で亡くなった。静かな口調で「私もイギリス軍やフランス軍の軍人を殺した。彼らにも父親はいたんだ」と語る大佐から、言葉ではとても表現できない悲しみと、戦争の不条理を感じる。ブルース・ウィルス(マクナマラ大佐)、コリン・ファレル(ハート中尉)の演技も素晴らしいのだが、マーセル・ユーレス(ヴィッサー大佐)を見たくて、何度も観てしまう映画だ。甘いかもしれないが、星5つ。

★★★★☆ テーマは深刻、でもお勧めの娯楽大作。

第二次世界大戦終結直前。アメリカ兵収容所内でおきた殺人事件をめぐり行われる軍事法廷を中心にすえた「戦争サスペンス」。実際の題名は「HART`s WAR」。軍法会議で弁護役をさせられるハート上級士官の戦いの意。実在の事件関係者などの話を元にしているだけあって実にしっかり組み立てられたストーリーとなっている。裁判が進むにつれ、単なる殺人事件ではなく、背景に収容所の外で積極的な戦闘行為が予定されていることが判明するなど、観る者はのめり込まざるを得ない状況となる。根底にはアメリカ人の黒人に対する人種差別、ナチの持つ人種偏見、更には人間として軍人としての勇気、名誉、義務など、考えさせられる問題が盛りだくさん。しかし実際に戦闘機が飛び、アクションシーン、CGシーンなどもああり、娯楽性も充分。本編についてくる特典の中身も実に盛りだくさん。本編をより深く楽しめる工夫がなされているのはうれしいかぎり。軍法会議議長のブルース・ウイルスは、このような作品に出てこそ本領が発揮されることを再認識。被告弁護をさせられる前線を全く知らないおぼっちゃま上級士官ハートを演ずるコリン・ファレルや、他の名脇役たちの演技なども堪能させていただきました。大満足。戦争、法廷、アクション、サスペンスなど、いろいろな趣味興味を持つ方たちみんなが楽しめる作品です。

作品の詳細

作品名:ジャスティス
原作名:Hart’s War
監督:グレゴリー・ホブリット
脚本:ビリー・レイ、テリー・ジョージ
公開:アメリカ 2002年2月15日、日本 2002年9月28日
上映時間:125分
制作国:アメリカ
製作費:7000万ドル
興行収入:3300万ドル
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