完璧な楽園“パーフェクトワールド”を目指して逃走する孤独な脱獄犯と、人質となった少年の心の交流を描いた感動の人間ドラマ
ストーリー:1963年アメリカ。テキサス及びアラバマ州全土に敷かれた緊急捜査網をかい潜って、脱獄犯ブッチ・ヘインズ(ケビン・コスナー)は、8歳の少年フィリップを人質に逃亡を続けていた。物心ついたころから刑務所の壁と向き合って生きてきた孤独な男ブッチの犯した罪は、脱獄、誘拐、殺人にまでエスカレートしていた。追跡するテキサス州警察署長、レッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)はブッチを初めて監獄に入れた張本人。再び犯罪者と追跡者となったふたりの男は、宿命の糸に操られるかのごとく、砂塵をあげて荒野を疾走した。フィリップを人質に逃げるブッチが目指すのは、この世に残された唯一のひとつの完璧な楽園“パーフェクトワールド”。しかし、追い詰められ、凶暴性をむき出したブッチは、一夜の宿を提供してくれた男に銃を突きつけるのだった・・・。
出演:ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド、T・J・ローサー、ローラ・ダーン、キース・ザラバッカ、レオ・バーメスター
★★★★★ 素晴らしい作品です。
父親に捨てられた少年の心に、過去の自分を見たのか、ケビン・コスナー演じる脱走犯が不器用ながら暖かく寄り添う人間味溢れる作品です。ラストシーンが心に痛く残ります。
★★★★★ 心暖まる・泣ける
脱獄犯のケビン・コスナーと誘拐された子役の男の子の絶妙な掛け合いが笑いを誘います。子役の男の子はほのぼのとして、とてもいい味を出していると思います。そしてあのラスト。何度みても泣いてしまいます。
★★★★★ 理屈なく感動
子供を使って食べ物を調達したりと健全な人間でないブッチ。なのに本質的には子供をとても愛している。絶えず子供を守ろうとしている。虐待だなんだと騒がれる現代、子供を守ることの大切さを、改めて犯罪者ブッチから感じ、とても不思議な感じがした。理屈でなく感動する映画だと思う。子役の演技がとてもすばらしい。その後見ないので、個人的にこの子役の子が今なんらかの形で成功し幸せな人生を過ごしていればいいと願っている。
★★★★☆ 父の愛にあ憧れた男と父の愛を求めた子
1993年作、父の愛にあ憧れた男と父の愛を求めた子が織り成すロードムービー。子供のフィリップに強烈に感情移入させられた。ハロウィンの白い衣装に身を包んだ男の子はまさに無垢の象徴にも見える。ブッチに対する子供らしい純粋な感情の揺れが手にとるように伝わって来る。最後の30分ほど、我々はブッチとフィリップ2人の成り行きに眼が釘付けになる。フィリップ役の男の子に大きな拍手を送りたい。感動をありがとう。脱獄犯ブッチを追う警察署長役のC・イーストウッドは、全くの脇役。役者としてではなく監督として参加していると理解すべき。¥
★★★★☆”人”を優しく見つめた物語
根は優しい脱獄囚と、彼を犯罪に走らせた責任を負う警察署長。二人とも、理想の”完璧な世界”を追い求めているものの、そこに辿り着くことはできない。なぜか?人間とは、不完全で過ちを起こさずにいられない生き物だから。ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド扮するキャラクターは立場こそ違えども、まさにその象徴。やや腹の出っ張りが気になり始めたコスナーが、これまでにない枯れた味わいとともに汚れ役に挑戦。老雄イーストウッドの渋みについては語るまでもない。人生の機敏を感じさせつつ人間の欠陥を見事に体現した彼らの姿が、静かな感動を呼び起こす。そして、二人の”許されざる者”を見つめる視線は限りなく優しく、暖かい。
作品の詳細
作品名:パーフェクト ワールド |
原作名:A Perfect World |
監督:クリント・イーストウッド |
脚本:ジョン・リー・ハンコック |
公開:アメリカ 1993年11月24日、日本 1994年3月26日 |
上映時間:138分 |
制作国:アメリカ |
製作費:3000万ドル |
興行収入:1億3000万ドル |
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