ドラマ

ブレイブ

ジョニー・デップが、初監督・脚本・主演の三役に挑んだ意欲作!

スナッフ・ムービー(実際に人が殺される映画)への出演を決意した男が家族と過ごす最後の7日間。米国におけるネイティブ・アメリカンの現状、そして彼らのスピリチュアルな世界を独特な視点から描いた問題作。

ストーリー:片田舎の町でつましい生活を送るネイティブ・アメリカンのラファエル(ジョニー・デップ)。そんなある日謎の映画ブローカーと出会い5万ドルでスナッフ・ムービーへの出演を打診され、愛する妻と子供たちのために命を捨てると決心する・・・。

キャスト:ジョニー・デップ、マーロン・ブランド、エルピディア・カリーロ、マーシャル・ベル、フレデリック・フォレスト、クラレンス・ウィリアムズ3世、マックス・パーリッチ、ルイス・ガスマン、イギー・ポップ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ カッコよさにシビれます!

とにかくジョニーデップが、かっこいい!まだ30代の頃だと思うのですが。話の内容は家族の為に命をかける勇敢な男、とだけ言っておきます。他に道はあったのでは?と思うのですが、それが映画の内容なので。ジョニーデップが脚本、監督、出演もしたそうで、とにかくカッコよさにシビレます‼︎ファンなら必見です!

★★★★★ 静かで美しい魂

少しでも多くジョニーを知るには是を見るのが一番だと、あちらこちらでの酷評を見るたびに思っていました。彼の「魂」への対峙が垣間見えるなんとも静かで美しい映画です。余分な台詞が無く、余計な音楽も無い。あの貧困に喘ぐコミュニティの、砂漠化した大地の感触、容赦なく照りつける太陽の光と、ラファエロが妻リタと愛し合う紫色に輝く岩山、夕日に輝くサボテン、吹く風、そういったひとつひとつが、ジョニーの魂を映し出しているようで、凛として美しいと感じました。死を覚悟した後に、生を全うしようとするラファエロの精一杯の愛情、不器用さ、彼の父が行うネイティブアメリカンの儀式を通じて描かれたもの、神父様への死を決意した告白と、家族を託す願い、神様への問いかけ、応じる事のできない神父様の心の描写、そしてラストシーンでの小さいノート、昇る階段と閉ざされたエレベーター。愛も絆も、掟も信仰も、残酷も恐怖も描き込み過ぎず、助長すぎず、無駄の無い映像/音楽が素敵です。これらに加えてこの映画を完成させている一つに、マーロン・ブランドの強烈な個性も有ると思います。マーロンを出演させてしまえるだけの、ジョニーの圧倒的な魅力を見せつけられたような思いで、ファンとしては嬉しい作品です。もちろんラファエロを演じるジョニーも必見です。

★★★★★ 究極の戦士

私はネイティブ・アメリカンの深い歴史は知らない。でもジョニーの描いた世界から当時の状況が読みとれました。「苦痛に満ちた死ほど精神は洗練される。苦しみながら人が死ぬ姿は生きる者に勇気を与える」と独自の理論の基、金で自分の欲望を満たす、静なる狂マッカーシー。死は怖くないと語るが、何度人の死を見ても死への恐怖から開放されないまま生きているような気がした。誰も助けてはくれない、ラファエロは家族の未来のため、死を選択する。最後の日まで彼なりの愛情と勇気をめいっぱい表に出す。新しいワンピースを喜ぶリタに涙が出た。「もっといい所に移してやる。教育もうけるんだ」と言うラファエロに「テレビで充分だよ」と答える息子に考えさせられた。もう生きて家族を見守る事のできない、自分の死によって家族、部族、自分のスピリットを究極のかたちで守った。肉体の死と引き換えに、ラファエロは大きな愛情、誇、勇姿を残す。死ぬ時に勇敢さが試されるのではない、死ぬまでにどう勇敢に生きるか。この映画では民族問題で表してあるが、日常の私たちの生き方にも置き換えられると思った作品でした。

★★★★☆  絶望が支配する現実

少々、荒削りな出来だが、問題を投げかける佳作である。原作を読んでいないため明言は避けておくが、アメリカの貧困層が抱える現実を描いた作品だ。主人公は過酷な現実の中で、家族やコミュニティの安泰を願い自らの命を対価として一打逆転を考えるのだが、選択肢のない絶望的なシチュエーションはフィクションではなく、社会の裏側にあるリアルではないかと思う。差別と社会的抹殺によって、絶望の淵にあえぐネイティブアメリカンの現実は日本人には計り知れない物がある。ネイティブアメリカンの血を引くジョニー・デップと、原住民擁護の立場を貫いてきたマーロン・ブランドの共演が、物語の現実性を裏打ちしているように思えてならない。金が支配する情け容赦ない欲望を具現化するのは、貧困故の無学による悲しいほどの愚さと絶望が生む生け贄である。主人公の決断は、勇気なのか、諦観なのか、暴挙なのか、観る人それぞれに感じ方も違うだろう。この点で、演出過剰に走らず淡々としたジョニー・デップの演技は、主人公の苦悩と愚妹さを上手く表現している。また、マーロン・ブランドの怪演が実に素晴らしい。出演時間は短いが、これだけでも見る価値があるはずだ。逆にジョニー・デップのファンである事だけを動機にこの作品を観ると、戸惑いや落胆を感じるかもしれない。そういった意味では、観る者の問題意識によって、佳作にも駄作にもなる作品ではないだろうか。

★★★☆☆ イケメンの主人公が

最後の最後でジョニー・デップであることに気づいた。ただ、映画としてはあまり面白くないと思ってしまったよ。ただ、救いようのない最下層の、夢も希望もない悲惨なだけの映画。

★★☆☆☆ かなり重い・・・・

見る人が見れば良いのかも知れないが、私的には、何をもって『ブレイブ』としたのかが不明な非常に苦痛な2時間でした。これが、ジョニー・デップが持つイメージを崩壊させないことを祈ります。

作品の詳細

作品名:ブレイブ
原作名:The Brave
監督:ジョニー・デップ
脚本:ジョニー・デップ
公開:フランス 1997年6月30日、日本 1998年3月28日
上映時間:123分
制作国:アメリカ
製作費:600万ドル
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