ドラマ

太陽の帝国

少年は一人、戦争の中で何を見たのか・・・

ストーリー:1941年、上海。英国租界に暮らす少年ジム(クリスチャン・ベール)は、日本軍の零戦パイロットになることを夢見ていたが、街が日本軍の侵攻で混乱している最中に両親と離れ離れになってしまう。飢えに苦しむ彼は、ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)とフランク(ジョー・パントリアーノ)というふたりのアメリカ人に助けられるが、3人は日本軍の捕虜収容所に送られる。収容所では両親の友人ヴィクター夫人と出会うが、彼女も自分が生き残るのに必死だった。やがてジムたちは蘇州の収容所に移送されるが・・・。

出演:クリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ジョー・パントリアーノ、ナイジェル・ヘイヴァース、ミランダ・リチャードソン、レスリー・フィリップス、ベン・スティラー、伊武雅刀、片岡孝太郎、ガッツ石松、山田隆夫

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 悲しい映画

戦争とは、友人を目の前で失うことだと、知りました。これほど悲しい映画もないと、思います。ジムさんの、「これは何かの間違いです。」という言葉が胸に残ります。決して忘れてはいけない作品だと思います。

★★★★★ 映像美

イギリスの植民地化していた上海で暮らす平和な一家が太平洋戦争に巻き込まれる話で主人公は少年なんですが、家族と平和に暮らすだけあって、いわゆる坊っちゃんです。ただ、その少年は日本に対する偏見を持ってないんです。それが物語の肝なんですけど全編にわたって日本兵や日本人に対する偏見を感じない作りになっています。そんな戦争映画、今までなかったですよね?で、その少年が戦争の混乱の中で両親と別れ捕虜収容所で様々な経験をして、立派な少年になる姿が描かれるわけですがこの作品の凄いところは映像美と音楽です。僕はこの映画を観て、初めて映像美で泣きました。音楽も素晴らしく、特攻隊の合唱を主人公の独唱がかき消してしまうシーンなど圧巻です。この作品は戦争を美しく描きすぎているという批判も多いのですがある側面から見た戦争という意味では、とても勉強になるしアリじゃないかな。と思います。あと伊武雅刀とガッツ石松が日本兵で出てます。現代日本で一番日本兵役の似合う男”伊武雅刀”彼の背中の演技とか素晴らしいですよ。なんかうまく書けませんでしたが、とにかく素晴らしい映画です。

★★★★☆ 主役の少年に拍手

とても良い少年を見つけたなーと思います。ちょっと小生意気な所、純粋に喜ぶシーン、喜怒哀楽が上手すぎるでしょう。ここまで素晴らしい主役を勤め上げた彼は今一体どうしているんだろう?と思い、少し調べてみましたら、ある映画で見たことがありました。最近見た『マシニスト』という映画の主役。うん、やはりこの子は凄い・・・またこの太陽の帝国87年の映画だったんですね。全く時代を感じさせない完成度です。古い映画が嫌いな方も、戸惑うことなく見れるでしょう。戦争映画という面より、少年が強く真っ直ぐ成長していくさまに心奪われました。終り方が若干寂しい感じがしましたが、とても楽しめる作品です。

作品の詳細

作品名:太陽の帝国
原作名:Empire of the Sun
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トム・ストッパード
公開:アメリカ 1987年12月11日、日本 1988年4月29日
上映時間:154分
制作国:アメリカ
製作費:2500万ドル
興行収入:6600万ドル
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