絶対王者に挑め! 奇跡の大逆転を描いた感動の実話
ストーリー:カー・デザイナーとして活躍するキャロル・シェルビー(マット・デイモン)のもとに、アメリカ最大の自動車メーカー、フォード・モーター社からオファーが届く。それは、ル・マン24時間耐久レースの絶対王者に君臨していたイタリアのフェラーリ社に勝てる車を造ってほしいという、不可能とも思える内容だった。さっそくシェルビーは凄腕のドライバーのケン・マイルズ(クリスチャン・ベール)を口説き、レーシングカー、フォードGT40の改良とテストを重ねていくが・・・。
出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョン・バーンサル、カトリーナ・バルフ、トレイシー・レッツ、ジョシュ・ルーカス、ノア・ジュープ、レモ・ジローネ、レイ・マッキノン、JJ・フィールド
★★★★★ 現場は強い
机上の空論や効率、上司への忖度、そんなもんで成功は成し遂げられない。この映画には、心からクルマを愛し、目的のためにひたむきに頑張る男たちのぶれない行動が描かれている。実話に基づいた映画だが、そんなことよりたとえフィクションであっても、描かれた登場人物の行動に嘘が見えなければ、真実を描写しているといって良いだろう。CO2問題、化石燃料使用による温暖化、移動手段にはさまざまな問題を抱えているものが多いが、クルマは、やっぱりエンジンブルンブルンの内燃機関が良いなあ、と改めて感じさせる映画でした。
★★★★☆ 肩透かし………。
タイトルが『フォードvsフェラーリ』だが、物語は一方的にフォード側の主人公の二人、キャロル・シェルビーとケン・マイルズの視点で描かれている。近年ヒットしたレース映画としては、『ラッシュ/プライドと友情』があるが、あちらは実在した二人のF1レーサーの実像を淡々と冷静な視点で描き高評価を得た。F1と耐久という違いもあるが、こちらはマイルズの家庭やフォード上層部と現場の確執など、物語はいくらか「盛ってる」印象がある。これはハリウッド映画の特徴の一つ、「アメリカ人が何かを成し遂げる映画」に欠かせない要素だが、そういった要素を取り入れたせいかフェラーリ側からの視点がゴッソリ抜け落ちていると感じるのは自分がフェラーリ好きな日本人だからだろうか?取り敢えずサングラス掛けた爺さんを出せばいいというモノではないと思うのだが。ヘンリー・フォード2世とリー・アイアコッカの確執などはもっと凄いモノがあったと思うが、ぶっちゃけ、フォードがフェラーリをルマンで打ち負かすためにどんな努力をしてフォードGT40を開発し、レースに勝ったかに徹した方が映画に集中出来たし、寝そうになる事も無いと思う。フェラーリは「レースをする為に市販車を作って売っている」とはよく言われる話だが、対してフォード上層部はレースを宣伝広告にしか考えていない。いや、別にそれは間違った事ではないし、映画もその事を否定してはいない。結果的にフォードはGT40を完成させて伝説を作り、今でもその神通力は消えていないし、ビッグ3の中でもスポーツイメージが高い。日本から撤退してしまったフォードだが、またいつか帰ってきて欲しいと、ふと思った。
★★★☆☆ フォードの映画
フォード社のレーシングカーの歴史とそれを作り上げた熱い男達という内容で、フェラーリ社とバチバチに競っているものではないです。どちらかというと、フォード社の役員とバチボコにやり合っていた。内容はとても良かったし、役者は渋くカッコいい、時代背景を深く掘り下げていてよく作り込まれていた。
作品の詳細
作品名:フォードvsフェラーリ |
原作名:Ford v Ferrari |
監督:ジェームズ・マンゴールド |
脚本:ジェズ・バターワース |
公開:アメリカ 2019年11月15日、日本 2020年1月10日 |
上映時間:153分 |
制作国:アメリカ |
製作費:9700万ドル |
興行収入:2億600万ドル |
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