『ダークナイト』のヒース・レジャーの遺作となった、テリー・ギリアム監督によるファンタジー
ストーリー:2007年、ロンドン。パルナサス博士が率いる旅芸人の一座が街にやってきた。博士の出し物は、人が密かに心に隠し持つ欲望の世界を、鏡の向こうで形にして見せる「イマジナリウム」。博士の鏡をくぐりぬけると、そこにはどんな願いも叶う摩訶不思議な迷宮が待っている。 しかし、1000歳になるという博士には、悲しい秘密があった。それは、たった一人の娘が16歳になったときに悪魔に差し出すという約束をしたこと。タイムリミットは、3日後に迫った娘の誕生日。一座に加わった記憶喪失の青年トニーとともに、博士は、鏡の迷宮で最後の賭けに出る。彼らは、娘を守ることができるのか?
出演:ヒース・レジャー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル、クリストファー・プラマー、トム・ウェイツ、リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド、ヴァーン・J・トロイヤー、ピーター・ストーメア
★★★★★ 見るたびに新しい発見、感動の名作!
何も知らずに、チラシとDr.という謎めいたタイトルに引かれ映画館に行きました。出だしの意表を突く展開に心を奪われ、そのままこの映画のとりこになりました。楽しく心温まる映画です。すっかり感動していまい、翌週も見に行きました。テリー・ギリアム監督の映画の中では、テーマが明確で分かりやすい。ブラックなギャグもたまらない。見れば見るほど味が出てくる。この映画は、主演俳優ヒース・レジャーが作成途中で死んでしまうという悲劇が起きた作品だ。その代役を、監督を慕う3人が努めている(つまり4人1役)。1人2役、3役というのは聞いたことがあるけど、4人1役なんて聞いたことがない。それが結果としてストーリー展開にマッチしている。これぞ偶然の奇跡だ。みんなで力を合わせて完成させた、そんな情熱と感動がこの映画を支えています。
★★★★★ 本当に起こる人生の真実にお伽話のスパイスをした作品。好きです。
人生で本当に起こる事実をファンタジーに描いた作品で興味深く観ました。善と悪の選択の結果、善を選べば天国へ、悪の道を選ぶ人間には、悪魔がただちに所有を主張してきて、悪の道を選ぶ人間は破滅~地獄への道が待ってますよ。を解りやすく描かれている啓示的な作品。人間に善と悪の二つの道を示した時に、背後で悪魔が巨大な蛇となり口からチロチロと二枚舌を出し入れしながら今か今かと、人間が悪の道を選ぶのを待ち構えてる姿が恐ろしかった。どちらを選ぶかの決定権はあくまでも人間の責任なのだ。聖書の始めの方に、アダムとイブに取って食べても良いよと神様が言ってた。人間に対する激しい妬み嫉妬から、嘘をつき神様の子供である人間の立場を奪い去り、一人も天国へ行かずに全員を地獄に引き連れたい蛇に比喩された悪魔の姿が良く描かれている。
★★★★☆ 映像美が素晴らしい
イマジネーションの世界を売りにした見世物小屋の4人の一座。主人は年老いた老人、一人娘がいる。過去にこの父親がある娘に恋をして悪魔との取引によって若返り家庭を持った。母親は出産後に亡くなり、生まれた娘は16歳になったら悪魔のものになるという日が3日後にやってくる。そんな中、一座は橋から首をつっている男を見つけ助けてしまうが・・・。ストーリーはハッピーエンドに終わるが、このイマジネーションの世界がCGでしょうがクヲリティが高く美しい。そこは見ていて飽きない。
★★★☆☆ 惜しいけど何かが違う
久しぶりに見てみると、この映画だったかという印象的なシーンは色々ある。だけど結局なんだったのかがよく分からない、不思議で不可思議なまま終わってしまった印象しか残っていなかった。空想のおもちゃ箱のような、夢のような世界。夢を見ている時は気づかないけど、目が冷めてみると矛盾しまくっているとんでも世界をそのまま映画として描くとこんな感じになるのかもしれない。どこかで見たことあるようなないような、不思議な世界を描くことには成功していると言える。ただ、あまりにも不可思議すぎて意味不明で、観客を置いていってしまってる感じも否めない。移動型の見世物をする木造製の馬車?どことなくハウルの動く城のちっさい版のような感じでとても味がある。俳優陣の配役もとても適していると思うし、もうちょっとなんとかできれば傑作になったかもしれない。それだけになんとももったいないと感じてしまう作品だった。
★★☆☆☆ ヒース・レジャーそして演技が全て
話自体が自分にはまったくわからなかった。決して万人受けする映画ではない。評価は真っ二つに分かれる作品だ。自分の壺にはハマらなかったので残念ながらこの評価だ。ギリアム監督の映像の作り方何よりも亡きヒース・レジャーや友人達であるジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの演技は素晴らしい。もしかしたらストーリーを楽しむ映画ではないのかもしれない、何も考えずボーとみるべきだろう。
作品の詳細
作品名:Dr.パルナサスの鏡 |
原作名:The Imaginarium of Doctor Parnassus |
監督:テリー・ギリアム |
脚本:テリー・ギリアム |
公開:アメリカ 2009年10月16日、日本 2010年1月23日 |
上映時間:124分 |
制作国:カナダ、イギリス |
製作費:3000万ドル |
興行収入:6400万ドル |
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