アニメ

メアリー & マックス

オーストラリアのメルボルンに住む8歳のいじめられっ子少女と、ニューヨークで孤独な日々を送る44歳の中年男の20年以上に及ぶ交流を綴る

1日にわずか4秒、完成までに4年の歳月を要したという本作は、スタッフの粘り強さと、途方もない繊細さによって生み出されたことが伝わってくる、ハイクオリティな出来栄え。デジタル・ツールがコミュニケーションの主流となった現代に、文通によって湯情や愛情を超えた人間同士の深い絆が築かれていく様子は感動的。

ストーリー:オーストラリア在住の8歳の少女メアリーは、空想好きな女の子で、ある日アメリカに住む誰かさんに手紙を送ろうと思い立ちペンを走らせる。一方、アメリカで暮らす44歳のマックスは肥満体の中年男。人づきあいを苦手とする彼は大都会で孤独な日々を送っていた。そんな彼のもとに、メアリーから一通の手紙が届く。それはメアリーとマックスの大陸を越えた20年以上に渡る交流の始まりだった・・・。

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ クレイアニメとしても、ヒューマンドラマとしても

傑作だと思います。実話だなんてにわかには信じがたい結末でしたが心を揺さぶられました。生きることに孤独を感じる人間と、自分と人との違いに怯えたことがある人間なら何度でも直面する問題が、マックスとメアリーを通して良く描かれていたと思う。ストーリーの中ではアスペルガー症候群の症状として描かれたエピソードもあったけど、調子に乗ったメアリーに対するマックスの反応も、順風満帆な人間が良かれと思い気付かずに他人を踏みにじってしまったりする事への反感として、誰にでも起こるエピソードとして非常に共感しました。そのあとのメアリーのダメっぷりとか。ただ二人のやり取りには予定調和なんて存在せず、相手の期待に副う返答でコミニュニケーションをしているつもりになっている人間が自分を含めなんと多い事か、嫌気がさすほど気づいてしまいました。手紙だけのやり取りでこんなにすばらしい友情を作ることができるなら本当に素敵だなぁと思い感動しました。

★★★★★ 障害とは? 個性とは? そして、友情とは?  考えさせられるクレイアニメです

大人向けのクレイアニメ。見終わったあと、またはじめから観てみたくなりました。全体に悲しい話ではあるのですが、ところどころにユーモアめいたものが散りばめられており、作品の評価は、見る人自身の心の有り様によって違ってくると思います。発達障害は治さなければいけないものなのか?という人間の本質に関わる問いが投げかけられています。私は、障害とは本人が暮らしていく上で困ってしまうことがあるかどうか、ということに尽きると思っています。私自身、心身ともに「規格外」で、「普通」が求められる今の社会はとても「生きづらい」ので、この作品に共感しました。

★★★★☆ 本当の幸せ

大事なことに気付ける作品。私も友だち少ないし、どっちかと言うと変人扱いされるけど、無理に自分を押さえ込んで平均値に合わせると体調悪くなる。思い込みで自信喪失したり、他人に自分の考え方を押し付けたり、人間だから迷ったり、間違ったりする。でも、そういう自分を分かって、赦してくれる人がいれば幸せだ。

★★★☆☆ 全体的にダークな

雰囲気が漂うクレイアニメ映画です。いじめられっ子の女の子。変わり者のおじいさんの手紙を通した世代を越えた友情物語です。人生とは何か大事なことは何かを学べるようなクレイアニメ映画でした。終始ダークな雰囲気なので1時間30分程度耐えられずに途中で見切る人もいるかもしれない・・・。

作品の詳細

作品名:メアリー & マックス
原作名:Mary and Max
監督:アダム・エリオット
脚本:アダム・エリオット
公開:オーストラリア 2009年4月9日、日本 2011年4月23日
上映時間:88分
制作国:オーストラリア
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