ドラマ

ジンジャーの朝

冷戦下時代に突入した1960年代のロンドン。思春期に入った2人の少女の揺れ動く心情と、成長する様を繊細に描く

ストーリー:同じ病院の隣のベッド同士で生まれ、幼なじみでずっと一緒に育ったジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)。まだビートルズもヌーヴェルヴァーグも来ておらず、2人は学校の授業をさぼって宗教、政治、ファッションについて語り合い、ヒッチハイクをして男の子と遊んだり、煙草を吸ってみたり、アルコールを試してみたりと、少女から大人へ変化する青春時代を満喫していた。しかしローザは自由奔放で、ジンジャーはそんな彼女についていこうとしてあれこれ試したりするがうまくいかず、1人で詩を書くなど、少しずつ2人の間には溝が出来始めていく・・・。

出演:エル・ファニング、アリス・イングラート、アネット・ベニング、ティモシー・スポール、オリヴァー・プラット、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジョディ・メイ、ルーク・クラウド

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ あとからじわじわくる

見終わったあと特に感想がなかったのだけれど、後から一つ一つの場面が脳裏に浮かんでは咀嚼と解釈をくりかえし。ローザの孤独と愛情への渇望、ジンジャーの純心、喪失と成長、それぞれの登場人物の持つ人間性がじわじわと気持ちを捉えて離さなくなる今ではとても好きな映画です。エル・ファニングの演技が良かった。他の映画では、可愛いのに声が低い、残念な大根役者(散々・・・)としか思えなかったのだけど。この映画では、とても良い演技が見れて嬉しかった。

★★★★★ この時代の光

ジンジャーとローザは母親同士が同じ病院で出産したため、子どものころからの親友。戦争の恐怖が残る時代に生きる二人は、自分たちのことだけでのんきに生きられない。核戦争に対する恐怖を感じ、立ち向かおうとするジンジャーより、自分のことで気持ちを埋めようとするローザのほうが心が病んでいたと思えました。でもジンジャーは人を許すことができる子。これって、けっこうできないです。どうでもいいと思うことはできても、許すことは難しかったりします。でも核戦争というさらなる大きな恐怖のなか生きているので、慰めあって生きるという感覚なのかもしれません。それでも優しさ、情、慈愛であることには変わりはない。ジンジャーがこの時代の光に見えました。

★★★★☆ 思春期や絶望、どうしようもない周囲の環境

主人公と親友が冷戦中の時代に過ごす思春期の物語です。二人はいつも一緒だったはずが、主人公は平和運動へ、親友は恋愛へのめり込んでいきます。身に余る使命感に突き動かされる主人公も、傷を舐めあうような恋愛に溺れる親友も共感を持って観ることが出来るような生々しさでした。

作品の詳細

作品名:ジンジャーの朝 〜さよなら、わたしが愛した世界
原作名:Ginger & Rosa
監督:サリー・ポッター
脚本:サリー・ポッター
公開:イギリス 2012年10月19日、日本 2013年8月31日
上映時間:90分
制作国:イギリス、カナダ、デンマーク
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