愛なのか、罪なのか
心に傷を抱えた男と女が織り成す衝撃のラブ・サスペンス!
ストーリー:レスリングのナショナルチームに所属するウォルター(アシュトン・カッチャー)は、双子の姉をレイプ殺人で亡くして以来、母と姪と三人で静かに暮らしていた。一方、酒に酔った男に夫を撃ち殺されたリンダ(ミシェル・ファイファー)は、耳の不自由なひとり息子のクレイ(スペンサー・ハドソン)と共に生活をしていた。ある日、ウォルターは練習の合間に訪れた裁判所でリンダに出会う。心に傷を抱えた二人はまるで魂が呼び合うかのように惹かれ合い、ウォルターは父を失った喪失感で内気なクレイともレスリングを通じて交流を深めていった。数週間後、姉殺害事件の判決が下る。それは証拠不十分で容疑者は無罪という信じ難いものだった。憤りを隠せないウォルターと彼を慰めるリンダの姿を見たクレイは、父親の形見である銃を手に、釈放された容疑者の家へ向かっていた・・・。
出演:ミシェル・ファイファー、アシュトン・カッチャー、キャシー・ベイツ、スペンサー・ハドソン、ジョン・マン、デヴィッド・ルイス、ロブ・ラベル、アレクス・ポーノヴィッチ、ブライアン・マーキンソン、サラ・リンド
★★★★☆ 恋愛は、人それぞれ
それぞれに別の事情で心の傷を負った男女のラブストーリーだが、どちらかというと、無口で人付き合いが苦手な主人公の心の闇を中心に描かれたドラマといえる。姉を殺害されて、容疑者の裁判の行方を見守るために、自らの生活を犠牲にして実家に戻ってきた主人公だが、どんな裁判の結果であろうと殺された人間は戻ってこない、そんな後ろ向きな生き方をすごしていたがミシェルファイファ扮するリンダと出会いお互いに心の傷を埋めるように、恋に落ちる物語である。ただ、その恋ははじめは痛々しいものであり、主人公のウォルターも自分の心にどのように向き合っていいのか分からない様が、伝わってきて共感できた。歳の差や、障害を抱えたリンダの息子との接し方など単純なラブストーリーというより、心の傷と向き合いながら人間模様をうまくつたえているので、思ったよりストーリーに入っていく事ができた。これは映画だが、恋愛とは人それぞれで、シチュエーションによっては、人には理解できない領域でも、お互いに必要な関係もあるのだと感じた。ミシェル・ファイファーが出てなければ、流して観ていたかもしれない事を考えると、期待以上の出来だったので満足しました。そして、脇役にキャシー・ベイツもでていてびっくり。役者の良さも映画にしまりを与えていたかもしれません。
作品の詳細
作品名:ラブ・クライム |
原作名:Personal Effects |
監督:デヴィッド・ホランダー |
脚本:デヴィッド・ホランダー |
公開:アメリカ 2009年3月5日 |
上映時間:110分 |
制作国:アメリカ、カナダ、ドイツ |
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