スリラー

ステップフォード・ワイフ

この街(ステップフォード)の妻たちには、秘密がある

アカデミー賞女優ニコール・キッドマン、グラミー賞歌手フェイス・ヒル、ベット・ミドラーら夢の豪華キャストが魅せる華やかで美しいスタイリッシュ・スリラー!

ストーリー:敏腕女性TVプロデューサーとして輝かしいキャリアを築いてきたジョアンナ(ニコール・キッドマン)は、ある事件の責任をとって辞職に追い込まれてしまう。 失意のジョアンナを気遣い、夫ウォルター(マシュー・ブロデリック)は新たな土地で再起を図ろうと、家族でステップフォードという美しい街へと引っ越してきた。 ウォルターは街の中心的組織である紳士クラブから大歓迎を受けご満悦。 一方、婦人たちの集会に顔を出したジョアンナは、彼女たちが一様に明るく、夫に忠実で貞淑な女性ばかりなことに異様な居心地の悪さを感じる・・・。 美しく整備された郊外住宅地の“完璧な”暮らしの裏に潜むある秘密とは!

出演:ニコール・キッドマン、マシュー・ブロデリック、ベット・ミドラー、グレン・クローズ、クリストファー・ウォーケン、フェイス・ヒル、ロジャー・バート、ジョン・ロヴィッツ、リサ・リン・マスターズ、ケイディー・ストリックランド、ローリ・バッグリー

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ いつの時代にも

いつの時代にも男性はしとやかで自分の思い通りになる妻を求めるらしい。しかし時代はそうは行かなくなっている。女性管理職が増え、女性のCEO就任が発表されてもさほど驚かなくなった。そんな女性を妻にした男性達は「背中を押した」などと新聞などには「応援する夫」の像として書かれることが多いが、本音はどうなのだろう。この映画の面白さは、最後の最後に実は女性自身もハンサムで紳士でだれからも尊敬されるそんな男性をパートナーにしたいという願望を持っているのだ、ということがわかるというところだと思う。過去の時代の夫婦関係と現代社会の構造のなかでの夫婦関係をを見事に皮肉った作品である。

★★★★★  いいと思うけどな〜

試写会で見て、その後DVDを購入しました。こちらでの評価は分かれるようですが個人的にはかなり気にいってます。もう何回も見ました!レンタルではホラーとかミステリーのコーナーに置かれていることもあるけどブラックコメディとかそっちかなという気がします。現実の世界では今でもこういう女性像を求めている男性は多いのではないか、いやむしろ増えてるのではないかとか女性が経済力を持つと離婚にいたるケースも多い中それでも家庭生活を上手くやっていくにはどうしたらいいんだろうとか、そんなことをぼんやりと考えさせられます。見方によっては軽い内容ではないような。仕事ができれば男女関係なくトップになれる土壌のアメリカとなかなかそうもいかない日本ではインパクトは違うかも。人間のジレンマが感じられるいい作品だと思います!

★★★★★ 今観ても非常に興味深い映画

この映画、少し前(2004年)に作られた映画ですが、今観ても見る人の立場によって感想が変わるかなり興味深い映画なのではないでしょうか。結局のところ、モノガミー(一夫一妻制)の限界、というのがテーマなのではと私は思いました。男女関係、夫婦関係、同性愛関係でも、何らかしらの深い結びつきが生まれればそこに必ずパワー(権力)の差が生じます。セックス、経済的な差、そういうものが混ざり合った複雑で微妙なバランスの上に近代の婚姻関係は成り立っています。その婚姻関係の中で起こる危機を、この映画のプロットでは最終的にあくまでも前向きに、いわゆる「愛情」という希望を持って主人公夫婦は乗り越えようとするところで終わりますが・・・果たしてそううまくいくものでしょうか?結婚という一対一の関係と、その限界。時代が変わっても混沌としている現実に直面している人にとっては、この物語はあまりにも楽観的に、生易しく映るかもしれません。けれども同時に私たちが囚われている現実について深く考えさせるという側面もあると思います。

★★★★☆ ものすごく怖かった

見ていて背筋が寒くなるような作品だった。ロボトミーの技術の説明についてはお粗末で、短時間に髪の毛をどうやって伸ばすのかとか、女性のスタイルをどうやって変えているのかについては一切不明でつじつまが合わない部分が多数あった。おそらく人体の一部を人工物に変えているということだろうけれども。それでも世界観自体はものすごく怖い。夫にかしずくことしか能がなさそうなブロンド妻が、元は連邦判事や航空会社のCEOといった才女だったというところが衝撃的だった。そして夫たちは、才能ある妻たちの良きサポーターでありたいと思って彼女たちと結婚をしたのに、実際には自分を男として立ててくれない女に潜在的な不満を持っていて、環境さえ許せばすぐにでも男尊女卑的な思想に染まってしまう。夫のウォルターはすごくリベラルで妻想いの素晴らしい夫だったのに、ステップフォードにきてすぐに妻が感じた違和感を全然感じることができない。なぜなら、そこは男にとっての楽園だから。ウォルターほどのリベラルな男性でさえ、ステップフォードに来ると妻を性奴隷のように扱うことに全く違和感を覚えない。看守役と囚人役に被験者たちを振り分ける実験のことを思い出していた。そして、ラストもすごく示唆的だった。実際、女性にとっての幸せというのはこういうものではないと言い切ることはできるのだろうか。女性らしく着飾り夫に愛されるというのは、日本ではおなじみのVERYが提唱する女の幸せではないのか。男尊女卑的な世界観が一般的に浸透している日本では、ステップフォード・ワイフにあこがれる日本女性も多いだろうと思う。クレアが作った夢の世界であるステップフォードは、女性たちにとっての理想郷でもあるとも実際言えてしまうのが怖い。実際、何にも悩まずに着飾って素敵なお家に住み夫から女として求められて愛されるという生活は脳がどんどん退化していくけれども、すごくラクだと思う。そういうラクさを一度でも覚えてしまったら、そこから抜け出すのは女たちにとっても難しいのではないかと思う。そういう意味で、背筋が寒くなるほど怖い映画だった。

★★★☆☆ スリラーではなくコメディタッチのミステリー

星3つが妥当でしょう。パッケージには「華麗なるスタイリッシュ・スリラー」とシールが貼ってありますが、スリラーよりコメディタッチのミステリーというのが近いと思います。おそらくキャサリン・ロスの前作『ステップフォード・ワイフ』がサスペンスホラーだったので、このリメイク版にもスリラーというあおり文句を入れたのでしょうが、パッケージのニコールの迫力美人によるスリラーを期待していると肩すかしを食うかもしれません。『奥様は魔女』のような子供の頃に憧れた50年代のアメリカの家庭をよりゴージャスにした感じ(ニコールは今秋公開予定の映画「奥様は魔女」にも出演しています)で、アンチウーマンリブが「華麗」に、軽妙な雰囲気で描かれ、ステップフォードの妻たちの謎が明かされていく。アン・ロスのフェミニンな衣装も美しく、カラフルできれいな画面で、ストーリーも大変わかりやすく作られており、誰にでも楽しめる。その分浅いと感じるのかも。『ムーラン・ルージュ』で大好きになり、『コールド・マウンテン』では過酷な時代に翻弄されながら立ち向かう姿に魅了されたが、こういう肩の凝らないニコールも有りかなというのが見終わった感想。

作品の詳細

作品名:ステップフォード・ワイフ
原作名:The Stepford Wives
監督:フランク・オズ
脚本:ポール・ラドニック
原作:アイラ・レヴィン『ステップフォードの妻たち』
公開:アメリカ 2004年6月4日、日本 2005年2月5日
上映時間:93分
制作国:アメリカ
製作費:9000万ドル
興行収入:1億200万ドル
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