一歩踏み出せば、世界はもっと輝く
日常に居場所を見失った女性が4頭のラクダと愛犬を引き連れ、自分を変えるために挑んだ奇跡の旅を描く
ストーリー:砂埃が舞うオーストラリア中央部の町アリス・スプリングス。うまくいかない人生に変化を求め、家族や友だちから離れて、たったひとり都会からこの町にやってきた24歳の女性ロビン(ミア・ワシコウスカ)。彼女がこの地を訪れた目的は、とてつもなく広大な西部の砂漠地帯を踏破し、インド洋を目指す冒険の旅に出ること。町のパブで働きながら牧場でラクダの調教を学び、旅の準備を整えたロビンは、荷物持ちとなる4頭のラクダと、いつも心の支えになってくれる愛犬を引き連れて、いよいよ町を出発。圧倒的な大自然のなかを、自らの足でしっかりと大地を踏みしめて一歩ずつ前進していく。やがてこの波乱に満ちた旅の道程で、ロビンは一生の宝物になるような出会いと経験を重ねていくのだった・・・。
出演:ミア・ワシコウスカ、アダム・ドライバー 、ロリー・ミントゥマ 、ブレンダン・マクリーン、ライナー・ボック、ジェシカ・トヴェイ、エマ・ブース
★★★★★ 旅とは生きることか・・・
心に残る映画でした。旅に向かう、しかも極めて困難な・・・。それは自分探しの旅?旅の先に答えはないけれど、自分が生きた確かな残像だ。その残像が美しく、愛おしいものならばもっと素晴らしい。私もまた旅に出かけたいと思いました。若いとはなんと素晴らしい事か!
★★★★★ 静かで、じわじわと沁みてくる作品
オーストラリアを、ラクダを連れて一人徒歩で横断しようとする実在の女性の物語。冒険ものによくある様な絶体絶命のビッグイベントも無く、基本砂漠を歩み続ける主人公の姿を淡々と描いています。その静かな語り口、そして主人公の抑えた演技のおかげて感情移入し易く、自分があたかも共に旅をしているかの様な感覚で、最後まで飽きる事無く観れました。地元民との素朴なふれあいや、デリカシーの無い都会人と距離を置こうとする姿など、冒険の物語と言うよりは、どちらかと言うと自己の内面への旅、ロードムービーの印象を強く感じました。砂漠の美しい風景に落ち着いた音楽、決して派手さはありませんがとても魅力的な作品でした。
★★★★☆ 実話からの映画化は説得力がある?
ミア・ワシコウスカが、頑張っていたし、原作が実話らしくストーリーはスムーズに入ってきたが、プロセスは、もう少し緊張感があったらもっと良かったかも。人間も暑くて、死にそうなのに、犬を連れていくか?水がなく喉が渇くのに、長期間、孤独なのに、表情がもうひとつ焦燥感がない。まあしかし、全体的には楽しめて、ラクダの子供がかわいいし、ラストで、ラクダが海に入るのを躊躇するところも面白い。調教したラクダって、意外と人の言うことがわかるんだね。
★★★★☆ ひたすら歩く
砂漠をただただ歩くだけで、初めのうちは退屈で見るのをやめようかと思たのですが、途中からだんだん目が離せなくなり、なぜか最後まで見てしまいました。
★★★☆☆ のんびりゆったりの時間があるときにちょうどいい感じ
ロードムービーでは、観客も一緒に旅をすることになる。スリリングでイベントフルな展開だと、それなりの心の準備が必要だが、本作なら、ちょっとお茶を入れに立ったとしても、旅路に遅れはとらない。かといって味気ない旅というわけでもない。実話ということで、多少の情報不足は許せてしまうものだ。例えば、主人公が都会生活を脱して過酷な(?)旅に挑むと決めたときに、彼女の心の旅路は始まっているが、ここに至る心境の変化について、共感できるほど語られてはいない。時折合流するCATVのカメラマンと同程度の理解で、つかず離れず旅人を見守ることになる。小さな危機を乗り越え、ささやかな心の触れ合いに癒やされ、心ない旅行者達の言動に苛つき、などなど飽きが来ない程度に旅は続く。やがて大地が白く変わった時、「これって雪、それとも塩、でもこのまだら感はやっぱ雪か。だとするとあの格好で寒くないの?」と悩むうちに水面が現れ、「もう海?いや途中の湖か。泳いで平気?やっぱ塩だったか?」などと考えているとエンディング。スマホ観賞が仇となったようだが、主人公が感動のフィナーレを迎える一方、オーストラリアの西海岸に知見のないことを痛感しながら、些細な混乱の中でエンドロールを見送った。
作品の詳細
作品名:奇跡の2000マイル |
原作名:Tracks |
監督:ジョン・カラン |
脚本:マリオン・ネルソン |
公開:アメリカ 2014年9月19日、日本 2015年7月18日 |
上映時間:112分 |
制作国:オーストラリア |
製作費:1200万ドル |
興行収入:490万ドル |
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