これが現実だ。黙ってちゃんと見ろ!
1990年代ニューヨークの性とドラッグにまみれた若者の実情をドキュメンタリータッチで描いた青春ドラマ
ストーリー:ニューヨーク、暑い夏の昼下がり。ヴァージンに目がないテリー(レオ・フィッツパトリック)の日常は、口八丁手八丁で女の子をモノにした後、友達のキャスパー(ジャスティン・ピアース)と街を歩き、ビールを飲んでドラッグをキメてSEX話。一方、ルビー(ロザリオ・ドーソン)の家ではジェニー(クロエ・セヴィニー)たちがSEX話で盛り上がり、ジェニーはヴァージンだけ奪ってバックれたテリーにムカついていた。ルビーの付き添いで受けたHIVの検査結果が陽性だったのだ。たった一人の男とのたった一回のSEXで・・・。
出演:レオ・フィッツパトリック、ジャスティン・ピアース、クロエ・セヴィニー、ロザリオ・ドーソン、ハロルド・ハンター、ジョン・アブラハムズ、ヤキーラ・ペグエロ、ハーモニー・コリン
★★★★★ 衝撃的な作品
私がこの作品を見たのは今から20年前。レンタルビデオで見た。当時私は高校生だったが、あまりのリアルさにビックリしたものだ。キャラクターは全員若いがやっていることは大人も真っ青なことばかりだ。セックス、ドラッグそしてヴァイオレンス。この作品で描かれている表面的なことはその三つだ。まだ十代で全く責任を取れないのにセーフセックスをしないばかりか処女を奪ったら即捨てる。ゲイの方へのヘイトヴァイオレンス。そしてエイズ感染。主人公の少年の行動は自己破壊的だ。その背景には家庭の崩壊や米国の教育システムの機能不全などがあるとは思うが、それだけでは説明することはできないとも思う。なぜなら崩壊家庭の出身の子供たちが皆こうなる訳ではないし、米国の若者が皆自己破壊的な人生を歩む訳ではないからだ。あまりにも当然のことだが他人を大事にするにはまず自分自身のことを大切にすることが大事なのだ。エンディングはあまりにも救いがないが色々考えさせられることは間違いない。お子さんをお持ちの方は絶対に見た方がいい。
作品の詳細
作品名:KIDS/キッズ |
原作名:Kids |
監督:ラリー・クラーク |
脚本:ハーモニー・コリン |
公開:アメリカ 1995年7月28日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ |
製作費:150万ドル |
興行収入:2000万ドル |
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