恐怖心それがスフィアの最強兵器
ストーリー:心理学者ノーマン・グッドマン博士(ダスティン・ホフマン)は、政府からの緊急要請を受け、太平洋上のある現場へと急行する。そこには古い知り合いの数学者や生化学者たちも招集され、即席のプロジェクト・チームが結成されていた。物々しい軍隊の警戒体制の中、海底基地へと向かう彼らを待っていたのは、謎の球体スフィアであった。そして、スフィア調査を続ける彼らに次々と信じがたい恐怖が襲いかかる。
出演:ダスティン・ホフマン、シャロン・ストーン、サミュエル・L・ジャクソン、ピーター・コヨーテ、リーヴ・シュレイバー、クィーン・ラティファ、マーガ・ゴメス、ラルフ・タバキン、ジェームズ・ピケンズ・Jr、バーナード・ホック
★★★★★ 完璧なストーリーは本当にすごいです
300年前の宇宙船が海底で見つかった。そこで心理学者、数学者、生物学者、物理学者が集められる。宇宙船に潜入した彼らは、意外なものを発見する。実はその宇宙船は・・・。そして球体(スフィア)を発見する。そして次々と彼らを襲う災難。いったいこのスフィアは何なのか。彼らがその正体を知ったとき・・・。本当によくできた映画であるように思う。SFにはありがちな矛盾がまったくなくそれでいて楽しめる作品になっている。豪華な出演者たちも見逃せません。オスカー俳優のダスティン・ホフマン、シャローン・ストーン、そしてサミュエル・L・ジャクソンと超豪華。SFのなかでは最高の映画です。
★★★★☆ スフィアの残した余韻を楽しむ
とにもかくにも大物が3人も揃っている以上、彼らに何かを期待するのは当然。その意味からは3人に合格点を出す。作品への満足度は「スフィア」をどう受け止めたか、スフィアと3人の関わり方にどう納得できるかで決まるような気がする。哲学的に考え出せばいくらでも考えられる一方、単純に娯楽作品として楽しむ事も可能なことがこの作品の特徴ではないか。スフィアの姿を、高尚にも単純にも見つめられる面白さが魅力。そしてスフィアが最後まで何だったかはっきり決めつけずに終わったのは良い意味で「良い余韻」を残してくれた。シャロンが監督に必死で出演交渉したというあたりは、彼女は「この作品の哲学的な意味合い」に惹かれたものと思う。「スフィア」をめぐってお互い疑心暗鬼に陥ってからは、SFというより心理サスペンスそのものの面白さを堪能。「ギャラリー」のほとんどが文字情報で疲れたが、興味を惹かれる内容がいっぱい詰まっていたので満足。こういう映画関係の仕事に就きたい方々へのリクルートみたいなメイキングはそこそこの出来。球体スフィア製作の苦労話は面白かった。
★★★★☆ なぜかコケた海洋サスペンス
マイケル・クライトンが1987年に発表した同名小説の映画化作品です。『ジュラシック・パーク』『ライジング・サン』などの脚色に大いに不満だったと言われるクライトンが今回は共同プロデューサーとしても名を連ねているので、本作の脚本は原作に忠実、というよりも原作をただ簡略化しただけのものになっており、原作を先に読んでいる方が見ると内容的に物足りなさを覚えるはずです。本作はかなりの制作費が投じられたにも拘らず、なぜか大コケしてしまったのですが、原因は内容的にも映像的にも暗く生真面目だからだと思います。個人的には、本作のエリオット・ゴールデンサルの音楽が気に入っていることもあって決して悪い出来だとは思いませんが、いわゆる<冒険もの>を期待する方には向かない映画だと思います。
★★☆☆☆ ちょっとジャンルが多すぎる映画
マイケル・クライトンの原作は好きでした。小説であれば先が読めない上に次々と現れる謎は面白かったです。しかし映画としてみると、SF、海洋(閉鎖空間)、サスペンス、モンスターという雑多なジャンルが次々に現れるため、先の読めなさが寧ろ鑑賞者を振り回すマイナス要素になり、映像や音楽の暗さも相まってちょっと面白くなかったです。うまく言えないのですがジャンルが切り替わるのが唐突で、もうちょっとスムーズにできたんじゃないかと思います。オチは良いです。純粋なサスペンス映画やモンスター映画を見たい人は避けた方が良いでしょう。原作者や俳優、映画スタッフに思い入れがある人なら一見の価値はあります。
作品の詳細
作品名:スフィア |
原作名:Sphere |
監督:バリー・レヴィンソン |
脚本:スティーヴン・ハウザー |
原作:マイケル・クライトン『スフィア -球体-』 |
公開:アメリカ 1998年2月13日、日本 1998年5月23日 |
上映時間:134分 |
制作国:アメリカ |
製作費:8000万ドル |
興行収入:7300万ドル |
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