コメディー

ヒューマン・ネイチュア

ファンタジーと創造力の宝石箱

ストーリー:異常に毛深い体質のライラ(パトリシア・アークエット)は、普通のふりをし続けるために毎日、毛を剃らなければならなかった・・・。彼女はネイサン(ティム・ロビンス)という科学者と出会うが、彼はネズミにテーブルマナーを叩き込むことに没頭していた。森へ散策に出かけた二人は、とんでもない発見をする。彼らはホンモノの野生人に遭遇し、その野生人をパフと名付ける。ライラはパフに強い親近感を覚えるが、ネイサンは、秘かにパフにテーブルマナーを教え込もうと考えていたのだった。

出演:パトリシア・アークエット、リス・エヴァンス、ティム・ロビンス、ミランダ・オットー、メアリー・ケイ・プレイス、ロバート・フォスター、ロージー・ペレス、ミゲル・サンドバル、ピーター・ディンクレイジ、ヒラリー・ダフ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 大人のヒューマンコメディ

『イエスマン』とか『ハングオーバー』よりもコンセプトとリアリティに優れた佳作だと思います。モヤモヤ感が良い、というレビューがありますが、現代社会と自然界とのギャップを埋めようとする無謀な試みがいいモヤモヤ感をかもしてます。特に主人公の研究者が死んですぐあとの世界で独白をするシーンが面白いです。映画という表現法の幅広さを味わえます。

★★★★★ 欲望の肯定

マナー(文明)に執着する男と多毛症に悩む女と自分を猿だと思い込む男との人間の在り方を巡るペーソス漂うコメディです。この映画は一貫して人間のマヌケさを描く。たとえば酔っぱらって裸のまま野外で寝て凍死したらそれは悲惨である一方、バカバカしくもある。どんな哀しい状況であれ、目線を一歩引けばコメディに見えうる。それは他でもない平凡な我々においてもです。人間という悲惨でバカバカしい生き物を観察するようなそれでいて欲望に生きることを肯定するような痛烈なブラックさがあり面白かったです。

★★★★☆ 念入り猿

徹底したブラックユーモアが立派で、ラストでは思わず映画館で拍手をしてしまいました。ストーリーを支えているのは古典的と言っていいアイディアなので、観客を食ってるのかと思うほど念入りにバカに徹した姿勢がこの映画の肝だと思います。カウフマン脚本ならではのもやもや感が底に流れていながら、一番直接的なお話なので、あんまり頭を使う気もないんだけどちょっとヒネた気分、なんて時には最適の一作です。

★★★★☆  評価は低いですが

個人的には秀作で80点はいく映画だと思います。人間の欲望と理性を文化と自然の中で描いたブラックユーモアたっぷりの社会風刺映画です。軽い気持ちで見ると良いと思います。

★★★☆☆ 面白い☆

『マルコヴィッチの穴』繋がりで見ました。こちらもなかなか好きです。変わってはいますが、マルコヴィッチ同様、一般的で見やすくまとめられています。あちらが好きならこちらもオススメです。独特の切口とアイデアからなるブラックコメディーで「人間」や「文明」などがかなり皮肉られています。本能や理性や欲望や…「人間」というものをクセある登場人物達を通して、おもしろおかしく神妙に、とてもセンスよく描いているんですよね。映像も雰囲気よく洒落てます。最期のオチも好き嫌いは別れそうですが、見せ方として面白いと思います。もう知ってしまったらそうそう戻れないですよね。

作品の詳細

作品名:ヒューマン・ネイチュア
原作名:Human Nature
監督:ミシェル・ゴンドリー
脚本:チャーリー・カウフマン
公開:アメリカ 2002年4月12日、日本 2002年3月9日
上映時間:96分
制作国:アメリカ、フランス
製作費:800万ドル
興行収入:160万ドル
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