『CUBE キューブ』のヴィンチェンゾ・ナタリ監督によるSFサスペンス
ストーリー:科学者の夫婦、クライヴ(エイドリアン・ブロディ)とエルサ(サラ・ポーリー)は、法と倫理を無視して、禁断の実験に身を投じてしまう-。それは、人間と動物のDNAを配合して“新生命体”を創り出すこと…実験は成功し、二人は誕生した“新生命体”にドレンと名づけ秘密裏に育てていく。ドレンは急速に美しい女性に成長するが、彼女の進化は止まらなかった。クライヴとエルサの想像を超える変貌を遂に遂げ、手に負えないモンスターと化してしまう。そして、彼女を抹殺しようとした二人は、逆にドレンの恐るべき目的に巻き込まれていく・・・。
出演:エイドリアン・ブロディ、サラ・ポーリー、デルフィーヌ・シャネアック、ブランドン・マクギボン、シモーナ・メカネスキュ、デヴィッド・ヒューレット、アビゲイル・チュ
★★★★★ 人間の胸糞な部分が全て見える
能力のある人間の傲慢、会社の社員への冒涜、女の間違った母性本能とヒステリー、男の途方も無い性欲 どれをとっても胸くそ悪い要素で最後まで飽きません。人間を作るということは科学だけではなく、周囲の理解も含めてとてつもなく難しいものだと知らされます。たしかに気分の悪くなる作品ですが、最後まで一気に見ることができる魅力もあり、なかなか良く出来た映画だと言えます。
★★★★☆ SFホラーでもサスペンスでもなく科学者、家族、個人への問い合わせ的な作品。
映画解説の最後に「そして、彼女を抹殺しようとした二人は、逆にドレンの恐るべき目的に巻き込まれていく・・・」と書いてあるが、ドレンは悪い目的を持っているわけではなく、ごく自然な心理(生物)的反応をしているに過ぎない。これは仮想的ではあるものの、一家三人(人間夫婦と新種生命体一人)を通じて良心や道徳、心理、断ち切れない連鎖などについて考えさせる作品だ。作品中で死亡者が出るのは最後の方で、サスペンスやホラーを全く感じない。逆に「どこで怖くなる」のかを待っている感じだった。グロい映像があるといわれているレビューをみるが、最初の生命体が気持ち悪い位しかない。後は中編ぐらいで一回血が出まくるぐらいです。僕は娯楽目的ではこの作品をお勧めできない。作品を通じての問いかけなどが好きな人にはお勧めします。
★★★★☆ 倫理観を刺激される佳作
そりゃ人間以外の遺伝子を組み合わせて新種の生物ができちゃった日には、じゃあ次は…ってのが人情ってもんでしょう。現在ではかなりのタブー領域ですが、その甘美な誘惑に人類はどこまで耐えられるでしょう?時間の問題な気もします。知的好奇心と道徳的倫理観がぶつかったその時になって道を誤らないように、後世のための教育を考えていくのはとても大事な事だと感じました。子は親に似る、やってることは結局一緒。
★★★☆☆ 気持ち悪い。
現代の技術ではありえない事ではないので結果が気になり最後まで観た。面白いかどうかは別にして倫理的に生理的にも気持ちの悪い映画。
★★☆☆☆ なんなん…?
イカれた科学者によって遺伝子操作で生まれた化け物が…という古典的なモンスターパニックに男女や親子の心理的葛藤の要素を加えたキモオタ系ホラー。『The Fly』の糸を引くようなモンスターの気持ち悪さと人間のようで人間でない不気味の谷効果で異様な雰囲気づくりに成功している。ストーリー自体はシンプルだがエンディングはどんよりしてスッキリしないフランス映画を連想させるような終わり方。
★☆☆☆☆ 最後が最悪、、。
ネタバレになるけど、いかれた科学者が自分のエゴむき出しで周りを巻き込んでぐちゃぐちゃにしたあげく最後は自分だけ、ちゃっかり。見終わって、こんだけ後味の悪いのは久しぶり。もうちょっとエンディングを一工夫したらもっと良い物になったであろう。こういうのが好きな方も居られるんでしょうが、見終わってスカッとしたい方にはお勧めできないと感じました。
作品の詳細
作品名:スプライス |
原作名:Splice |
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ |
脚本:ヴィンチェンゾ・ナタリ |
公開:アメリカ 2010年6月4日、日本 2011年1月8日 |
上映時間:104分 |
制作国:カナダ、フランス |
製作費:3000万ドル |
興行収入:2600万ドル |
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