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ファーストラブとセカンドチャンスが同居する甘く切ないラブ・ロマンス

ストーリー：学校で出逢った女の子と恋に落ちるも、なかなか素直になれない高校生のアーサー。そんなアーサーが一緒に中華料理店でアルバイトをしているアニーは、高校時代から付き合っていたグレンと別れ、娘と2人の生活を始めようとしていた。グレンは何とかして3人で新生活を始めようとするが、そんなある日、誰もがもう過去には戻ることの出来ない事件が起きる・・・。

出演：ケイト・ベッキンセイル、サム・ロックウェル、マイケル・アンガラノ、オリヴィア・サールビー、ニッキー・カット、エイミー・セダリス、ジェネッタ・アーネット、グリフィン・ダン、コナー・パオロ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★　スノーエンジエル

元夫のストーカー行為の愛憎劇。なかなか見答えがあった。ラストは惨い。

★★★★★　高２病を拗らせた人たち

西原理恵子氏が「田舎では高校中退者はものすごく差別される」と自分の体験を絡めて話していた事がありましたが、「精神的な高校中退者」たちが「現実の高校中退者」を差別しているようなものかもしれません。この映画でも「精神的にハイスクールを卒業できなかった」人たちの閉塞的な日常が描かれています。ケイト・ベッキンセールは初体験の相手サムロックウエルと結婚し娘をもうけたけれど破綻してウエイトレスをやりながらカツカツの生活。サム・ロックウエルは失業後ようやくカーペット販売店での仕事に就職。日本もそうかも知れませんがアメリカの閉鎖的な田舎町で暮らす駄目駄目な人たちの群像劇。他の登場人物たちもそうですが「こんな田舎出て行こう！」というくらい覇気のある人はいない。沈滞した状況のまま流されるように日々を送っている。唯一希望がありそうなのが、主人公と言うより視点人物と言うべき高校生のアーサー君。精神年齢も実年齢も１７歳で彼には未来が有る。転校生のガールフレンドもいて何故か彼の周りだけが「ビバリーヒルズハイスクール白書」みたいです。ただしド田舎ですから物凄く垢抜けていない。ブカツはブラバンで高校の単位も好成績で順調に取得中。ケイトと同じレストランでアルバイト。多分、大学進学時の学費用でしょう。両親は別居中ですがお父さんは近くの大学の教員で生物学を教えている。しかし、この大学も経営が苦しいらしい。お父さんの研究室がなく講義用の教室の一角に机をおいて研究室代わり。身分的に教授なのか准教授なのかそれ以外なのか不明。ケイト・サムの夫婦が悲劇的な結末を迎えるのと対照的にアーサー君の両親は元のサヤに。ラストシーンではサムロックウエルの老いた両親の場面で終わるけれど閉鎖的な地域社会コミュニティではヴィクティム（生贄・人柱）の役回りに陥ってしまう人達が必ず出てきてしまう事を暗示してるのかもしれません。

★★★★☆　演技派としてのケイト・ベッキンセール

サム・ロックウェルの演技も見事だが、ケイト・ベッキンセールも、演技派としての力量を見事に示している。地味ながら、秀作。

★★★★☆　群像劇とも呼べるストーリーの幅の広さ。大人の愛憎と若き新しい愛の芽生えを描く

新しい愛の芽生えと失われゆく大人の愛が対比的に描かれたヒューマンドラマ。大きく分けて三つの家庭が登場する。その中で不倫を描き大人の愛の愚かさを表現し、登場人物の愛憎が交錯する。一方そんな大人を見ながら、また自分の両親も別居という家庭に育ったアーサー（マイケル・アンガラーノ）は親しい女の子がいるのになかなか関係が発展しない。でも少しずつ前へ進んでいく様子は希望を持たせてくれる。いろいろな人物のさまざまな物語が散りばめられ、群像劇と言っていいほどのストーリーの幅の広さ。ひとつの重大な事件から物語は急展開し、その結末に少し疑問を感じるところはあるけれど共感できるところに素直に共感しながら観れば感動があるはず。悩める人間たちを描き、勇気づけられる作品です。

★★★☆☆　スノー・エンジェルズ

平凡な高校生が云々というパッケージの説明は無視していい。本作は閉鎖的な街に、いわば必然的に起こった幾つかの結婚生活の破綻と修復を描いたものだ。別居中の夫婦と妻の浮気相手夫婦、高校生のうぶなカップルとその親、全てが分かってしまうその街で、運命の歯車が狂っていくストーリー。雰囲気はいいし、テーマも悪くない。うまくいけば破滅モノの傑作たり得たかもしれないが、何かひとひねり足りない気もした。原題は「SNOW ANGELS」。複数形のままの方が、よりテーマがはっきりして良かった。

作品の詳細