最後に勝つのは私
豪華絢爛な王室に、愛と野望が渦巻く英国版“大奥”
ストーリー:時は18世紀初頭、アン女王(オリヴィア・コールマン)が統治するイングランドはフランスと交戦中だった。アン女王を意のままに操り、絶大なる権力を握る女官長のレディ・サラ(レイチェル・ワイズ)。そこにサラの従妹で上流階級から没落したアビゲイル(エマ・ストーン)がやってきて、召使として働くことになる。サラに気に入られ侍女に昇格したアビゲイルだったが、ある夜、アン女王とサラが友情以上の親密さを露わにする様子を目撃してしまう。サラが議会へ出ている間、アン女王の遊び相手を命じられたアビゲイルは少しずつ女王の心をつかんでいった。権力に翳りが見えたサラに、大きな危機が訪れる。それはいつの間にか野心を目覚めさせていたアビゲイルの思いがけない行動だった・・・。
出演:オリヴィア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ、ニコラス・ホルト、ジョー・アルウィン、マーク・ゲイティス、ジェームズ・スミス
★★★★★ 近年でもっとも面白かったです
有名女優を集めた史劇ものと聞いて、女性客向けを意識したおしゃれ映画なんだろうな・・・と勝手に思い込んで、劇場で見に行かなかったことを大変後悔しています!すっごく面白かった!!よく大奥と同じと批評している方がいますが、全然圧倒的にこっちの方が面白いです。まず、女優さんたちの演技合戦はもちろん素晴らしいのですが、3人とも相手を引き立てるように演技しているのがわかります。絶品のアンサンブルです。女優って集まるとライバル意識ビリビリで見ててしんどいものが多いですが、この3人はお互いをリスペクトしていて、結果その態度が3人とも主演に見える効果を発揮しています。女優たちだけでなく、男優たちも芸他者な人たちばかりで、画面に無理が全くありません。そしてストーリーですが、史実を知っている人にはより楽しめる作りです。監督の独特のブラックユーモアはここでも健在ですが、この作品では一歩引いて、「女性だから」とか「権力者だから」といった陳腐なキャラ作りが排除され、一人一人が身近に感じるような暖かさが感じられます。もともと面白い作品ばかりの監督ですが、なぜ今作は飛び抜けているんだろう?と思い調べたら、今作品だけ脚本が監督自作じゃないんですね、女性脚本家さんに入ってもらっているそうで、そのおかげでレベルの高い作品になっています。ひたすら宣伝では衣装に注目!とか本当のお城で撮ってます!とか言われてますが、話が面白すぎてそんな安い宣伝は必要なかったと思いました。衣装は、こうした史劇映画になるといっつも同じデザイナーさん(おなじみサンディパウエル氏)なので、もう正直飽きました・・・もっと別のデザイナーさんたちにチャンスを譲るべきでは?と感じます。お城は見事な自然光での撮影で、圧倒的です。どうせ女子ども向けでしょ?とかレズって気持ち悪そう・・・とか思い込みで観てない人はぜひ観て欲しいです!
★★★★☆ 演技、撮影、美術、衣装などが特に素晴らしい!
物語は「昼ドラ」も真っ青!というドロドロの権力争い!権力というか?ここでは権力者の寵愛争奪戦という様相です。主要な役者さんの3人はいずれも素晴らしく、物語りも果たしてどうなる?と興味津々で飽きさせません。個人的には、撮影が最も興味深く、広角レンズのまま右へ左へと移動する撮影は、今まであまりなかったのではないかと思います。エマ・ストーンのバストがほんの少し拝見できたのもビックリですが、ラストが「えっ!これで終わり?」という感じだったのが、ちょっと残念でした。
★★★☆☆ 男女で見方が違うかも
女王の寵愛を一身に受けようとした2人の女性の権力闘争の話。結構陰湿でレズっぽい話も入れていて、男から見るとちょっと引いてしまう感じのところもあった。イギリスでは有名なアン女王も日本人にはあまり知られておらず、どちらかといえばエリザベス1世の生母アン・ブーリンの方が知られているかも。見る前に史実をある程度知っておいた方が背景がわかってより面白いと思う。
作品の詳細
作品名:女王陛下のお気に入り |
原作名:The Favourite |
監督:ヨルゴス・ランティモス |
脚本:デボラ・デイヴィス |
公開:アメリカ 2018年11月23日、日本 2019年2月15日 |
上映時間:120分 |
制作国:イギリス、アイルランド、アメリカ |
製作費:1500万ドル |
興行収入:9500万ドル |
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