ドラマ

リトル・チルドレン

日常生活に満たされない主婦の等身大の姿を、ケイト・ウィンスレットが大胆な艶技で魅せ、世界中から喝采を浴びた衝撃のドラマ

ストーリー:郊外の住宅街に住む平凡な主婦サラ(ケイト・ウィンスレット)は、司法試験を目指す子持ちの主夫ブラッド(パトリック・ウィルソン)と知り合う。二人は惹かれ合い、次第に気持ちが抑えきれなくなってゆく。その頃、二人が住む街では子供に悪戯をして服役していたロニー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が釈放され、問題となっていた。ブラッドの友人の元警察官ラリーはロニーを糾弾するビラを貼り、街の人々も次第に常軌を逸した行動をとり始める。やがて街に、大きな事件が起こり・・・。

出演:ケイト・ウィンスレット、パトリック・ウィルソン、ジェニファー・コネリー、ジャッキー・アール・ヘイリー、ノア・エメリッヒ、グレッグ・エデルマン、フィリス・サマーヴィル、セイディー・ゴールドスタイン、タイ・シンプキンス

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 倦怠期の乗り越え方

結婚して何年か経過すると、どんな理想的なカップルであっても、必ず倦怠期が訪れます。この倦怠期を、多くの作家が小説に書き、映画化されてきました。この倦怠期をどのようにして乗り越えるかは、古今東西を問わず、永遠のテーマになっています。この映画は、ごく自然な形で倦怠期の乗り越え方を示している点で秀作と思います。「どんな理想的なカップルでも、必ず精神的な離婚と再婚を繰り返す。」とは、誰かの文章で読んだことがあります。不倫をするかどうかは、この映画のように、偶然と倦怠期が重なれば誰でも陥ってしまう罠の様な気がします。変化のない日常の繰り返しの時にこそ、罠にはまってしまうのでしょう。しかし、そのままの日常が繰り返されると、罠から抜け出せなくなるかもしれません。この映画は、罠から抜け出せなくなりそうな不倫同士が、非日常的な出来事によって元の鞘に収まる物語です。結婚の倦怠期を乗り越えるには、非日常的な出来事がないと、困難な時代になっているのかもしれません。

★★★★★ 誰に何を求めるのか…

自分の夢や希望を持ちながらも、一歩踏み出せずにいた男と女。悲日常的な恋愛に身を焦がしながらも、最後には現実世界に戻ってしまう主役二人の話より、サイドストーリーの方が興味深かったです。こっちの方で、一本作品が作れるんじゃないかと思いました。幼児性愛者の出所により、周りの人々の不安が、集団心理によって過剰なまでの反応になってしまう恐ろしさ。危険人物とされる当該者とその家族の抱える切なさ。二つの思いが絡まって、悲劇が更に悲劇を招いてしまう・・・。何だか悲しいお話でした。

★★★★☆ 意外にも深い映画だった

ただの不倫ものでなく、表面的に恵まれていても、日常生活の中では心が満たされず、間違いを犯してしまう人間の本質(わかっていてもやめられない)を見事に描いていて、「そうだよなー」て登場人物のすべてに共感できる。何か大事件が起こる訳でもないが最後まで緊張感を保っていて飽きさせない。本筋とは違いますが、性犯罪者のお母さんの奮闘ぶりに心打たれました。一見の価値はあり。

★★★☆☆ 深い映画。しかし、ただそれだけ。

物語の中心は、ありふれた不倫の話。しかしその周辺をかためる脇役たちが、痛いほどヘンで可哀相なひとたち。ほんとうの変態もいるし、気の毒な神経症の女性や、アタマが単純すぎて愚鈍でビョーキ寸前のヤバイやつもいる。そこまでヘンじゃない比較的まともな脇役も、人間の凡庸な残酷さや醜さを、これでもかというほど体現して見せてくれる。人間のイヤな部分を徹底して描いているせいで、この映画はある種の普遍性に届いていると言っていい。そういう意味でとても深い映画。ところが、そこまで風呂敷を広げたわりには、最後のオチはなんともオソマツ。驚天動地とまではいかなくとも、もうすこし知恵を絞ったエスプリのある結末で唸らせてほしかった。安っぽい教訓じみた最後のコメントも、いただけない。

作品の詳細

作品名:リトル・チルドレン
原作名:Little Children
監督:トッド・フィールド
脚本:トッド・フィールド
公開:アメリカ 2006年9月1日、日本 2007年7月28日
上映時間:130分
制作国:アメリカ
製作費:2600万ドル
興行収入:1400万ドル
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