Uボートの攻撃まであと4日!
英国の作家、ロバート・ハリスのベストセラー小説を、ミック・ジャガーの出演・製作総指揮により映画化した戦争サスペンス
ストーリー:1943年、第二次世界大戦が激化する中、イギリスはドイツ軍の暗号機エニグマの解読に成功するが、突然その暗号コードが変更された、連合国側は危機にさらされる。イギリス諜報部のウィグラム(ジェレミー・ノーサム)は内部のスパイの仕業とにらみ、調査に乗り出すが、それと同時に暗号解読チームに属する天才数学者ジェリコ(ダグレイ・スコット)の元恋人クレア(サフロン・バロウズ)が失踪。ジェリコは彼女のルームメイト、ヘスター(ケイト・ウィンスレット)の力を借り、クレアの力を借りるが・・・。
出演:ダグレイ・スコット、ケイト・ウィンスレット、サフロン・バロウズ、ジェレミー・ノーサム、ニコライ・コスター=ワルドー、トム・ホランダー、マシュー・マクファディン、ポール・ラットレイ
★★★★★ サスペンスファンなら満足していただけると・・・
タイトルの『エニグマ』とはドイツが開発した暗号システムのことで、原作はロバート・ハリスの小説『暗号機エニグマへの挑戦』。映画の舞台は第二次世界大戦下のイギリス。一度は解読が成功した暗号コードが突然変更されるという事態にコードを解読した天才数学者ジェリコが再び呼び戻されるところから物語ははじまります。なぜコードが変更されたのか?、今のコードがわからなければアメリカから物資を積んだ輸送船はドイツ軍の攻撃を回避することはできない・・・それまでに解読は可能か?ジェリコの元恋人のクレアが突然失踪したのはなぜか?諜報部は誰を疑い、その背後にあるものは何か?・・・などなどサスペンスな要素が満載されています。同じく「暗号解読」「天才数学者」という単語からはアカデミーで主演男優賞を獲得したラッセル・クロウの『ビューティフル・マインド』がありますが、あちらの映画がどちらかというと叙情的な作品でサスペンス的な要素が薄い作品であったのに対し、こちらの『エニグマ』は見事にエンターテイメントに徹しています。スリリングな展開と様々な複線、それが結末に近くなって一気に収束し、鑑賞する側を感嘆せしめる・・・そんなサスペンス映画が大好きな方には特にお薦めいたします。ダグレイ・スコットもちょっと鬱で周りからは異常に見られがちな天才数学者という役のイメージにはまっていましたし、ケイト・ウィンスレットをはじめ他のキャスティングも非常にバランスが良かったと思います。
★★★★☆ 穏やかなサスペンス
ストーリーは複雑のようでいて単純なものだった。が、私には初めて知る英独間の暗号作戦で興味深かった。何より戦前の英国の雰囲気がそれにあった音楽とともに味わえるのが楽しい。
★★★☆☆ さっぱりしすぎかな?
こんなことを言うのはなんですが、珍しく、ケイト・ウィンスレットはヌードになりません。彼女はほとんどの映画でヌードになりますから・・・。 出産後すぐの撮影だったためか、彼女はいつにもましてふくよかではありますが、やはり彼女の魅力は、あのはっきりした発音によるイギリス英語だと思うのです。なんとも聞いていて心地良いものです。暗号解読器をめぐる作品ということで、作品自体は恋愛サスペンスとは言えどかなり地味です。出演者もイギリス人が揃っているためでしょうか。結局、ラストで結ばれる意外でも何でもない結末は、あっさり片付けすぎた感があります。もっと観客をはらはらさせてもよかったのでは?
作品の詳細
作品名:エニグマ |
原作名:Enigma |
監督:マイケル・アプテッド |
脚本:トム・ストッパード |
原作:ロバート・ハリス「暗号機エニグマへの挑戦」 |
製作:ミック・ジャガー |
公開:イギリス 2001年9月28日、日本 2003年5月17日 |
上映時間:119分 |
制作国:イギリス |
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