コンサートの最中に「演奏を間違えれば殺す」とスナイパーから命を狙われる若き天才ピアニストの運命を描く
ストーリー:若き天才ピアニスト、トム(イライジャ・ウッド)は、ある出来事をきっかけにステージ恐怖症に陥っていたが、人気女優である妻エマ(ケリー・ビシェ)に背中を押され、5年ぶりに表舞台に立った。恩師パトリック・ゴーダルーの追悼コンサートに復帰したトムには、遺品である至高のグランドピアノ、ベーゼンドルファー”インペリアル”が用意されていた。ついにコンサートが開始され、トムは演奏に集中するが、譜面には「一音でも間違えるとお前を殺す」という謎のメッセージが書かれ、姿なきスナイパー(ジョン・キューザック)の銃口が自分に向けられていることに気が付く。脅迫に従い、難曲「ラ・シンケッテ」に挑むが、この曲は、世界中でパトリックとトムのふたり以外は演奏不可能と言われ、トムのトラウマとなったもの・・・。はたしてトムが向き合ういわくつきのグランドピアノと黒鍵には、いかなる重大な秘密が隠されているのか。また、絶体絶命の状況のもと、トムはこの究極の難曲を完奏できるのだろうか。やがて訪れたコンサートのクライマックス、天才ピアニストの運命はいかに・・・。
出演:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック、ケリー・ビシェ、タムシン・エガートン、アレン・リーチ、ドン・マクマナス
★★★★☆ 楽器演奏の緊迫感をサスペンスに結びつけた異色作
一音たりとも間違えることができない緊張感はどのようなコンサートにもある。それを犯罪と絡めることで上手く誇張したところと、白黒逆転した鍵盤とそれを覆うカバーが付いたベーゼンドルファーといういかにもいわくありげなピアノ(ピアノを弾く人に聞くとちゃんと合理的な理由があるそうだが)を題材にしたことで、サスペンス映画のようでもあり音楽映画のようでもある異色の作品になったと思う。最後のどんでん返しで犯人との戦いよりも、音楽というもののありようが物語のキーだったことを皮肉混じりに描いていて面白い。音楽が好きな人なら見て損はないと思う。
作品の詳細
作品名:グランドピアノ 狙われた黒鍵 |
原作名:Grand Piano |
監督:エウヘニオ・ミラ |
脚本:デイミアン・チャゼル |
公開:スペイン 2013年10月25日 |
上映時間:90分 |
制作国:スペイン |
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