ラブ・ロマンス

世界の涯ての鼓動

情熱的な恋と別れ。そして絶対絶命の死地へ

運命の男女を待ち受ける、狂おしくも切ない極限下のラブサスペンス! !

ストーリー:ノルマンディーの海辺に佇むホテルで出会い、わずか5日間で情熱的な恋におちたダニー(アリシア・ヴィキャンデル)とジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)は、別れの朝の引き裂かれるような痛みに、互いが生涯の相手だと気付く。だが、生物数学者のダニーにはグリーンランドの深海に潜っての重要な調査が、MI-6の諜報員であるジェームズには南ソマリアに潜入し爆弾テロを阻止する任務が待っていた。やがてダニーの潜水艇が海底で操縦不能に、ジェームズはジハード戦士に拘束されてしまう。果たして二人はこの極限の死地を抜け出して、最愛の相手と再会することできるのか?!

出演:アリシア・ヴィキャンデル、ジェームズ・マカヴォイ、シャーロット・ランプリング、アキームシェイディ・モハメド、アレクサンダー・シディグ、レダ・カテブ、アレックス・ハフナー、ケリン・ジョーンズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★☆ 何を信じているのか?

評論家や観客の言うように、一組の恋人たちが世界の果てにそれぞれ旅立って、それでもお互いの愛を求めて光の届かないような現実をさ迷う……という映画だと思う。男はテロを阻止するために、女は海の底に生まれる生命の神秘を求めて世界の果てに行き、その現実を見たと思っている。でも二人の意識は現実ではなく、二人で過ごした愛の日々の思い出や相手の言葉や考えに取り付かれていて、テロリストの言葉や暴力も、海底の神秘的な風景も、愛する相手への強い想いに変換される。もしかしたらテロリストの神への信仰よりも強いのではないかと思うぐらい、二人とも自分たちの愛を宗教のように信仰している、相手の言葉や考えを聖書のように扱っている。結局二人は自分たちがテロを止めるために、新しい科学の発見のためにがんばっていると思っているが、二人が信じているのは自分の相手への愛だけなのではないか、目の前にすごい現実があって、その中に生きているのに、二人が信じているのは非現実的な想像の二人だけの世界なのではないか。今はネットがあるので遠く離れていても世界はつながっているような気がするけど、この映画の二人はネットではなく、ネットが出来る以前の人たちの世界、北海道と沖縄でももう二度と再会出来ないかもしれないというような世界での、神に祈るような精神的な世界での相手への愛、それは素晴らしいと思うけど監督は世界の果ての光の届かないような現実で必死に生きている生命を公平に見ようと頑張っていると思うのだが。

作品の詳細

作品名:世界の涯ての鼓動
原作名:Submergence
監督:ヴィム・ヴェンダース
脚本:エリン・ディグナム
公開:アメリカ 2018年4月13日、日本 2019年8月2日
上映時間:112分
制作国:アメリカ、フランス、スペイン、ドイツ
製作費:1500万ドル
興行収入:85万ドル
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