ドラマ

チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛

花に狂い、愛に狂う

球根1つの値段が邸宅1軒分の価値―世界最古のバブル“チューリップバブル“愛を貫くため、画家はその才能と引き換えにすべてを花に賭ける

ストーリー:舞台は、スペインから独立し「黄金時代」と呼ばれた17世紀オランダ。人々は、投資や収集に熱をあげており、なかでも“絵画”と“チューリップ”が2大ブームだったという。希少な品種の球根1個が邸宅1軒分に相当し、世界最古の経済バブルとして知られる「チューリップ・バブル」がピークを迎えていた。親子のように年の離れた、裕福なコルネリス(クリストフ・ヴァルツ)と結婚したソフィア(アリシア・ヴィキャンデル)。二人の間に燃えるような愛はなかったが、孤児となり修道院で育った彼女にとって、それは初めて味わう豊かで安定した暮らしだった。夫は優しく特に不満もなかったが、彼が切望する跡継ぎができないことが、唯一の悩みだった。そんななか、夫が夫婦の肖像画を、無名の画家のヤン(デイン・デハーン)に依頼する。キャンバス越しに見つめ合うヤンとソフィアが、恋におちるのに時間はかからなかった。若く情熱的な画家と、許されない愛を貫きたいと願ったソフィアは、ある計画を思いつく。しかし、ヤンが二人の未来のために、希少なチューリップの球根に全財産を投資したことから、思わぬ運命が立ちはだかる・・・。

出演:アリシア・ヴィキャンデル、デイン・デハーン、ジャック・オコンネル 、ホリデイ・グレインジャー、トム・ホランダー、マシュー・モリソン、ケヴィン・マクキッド、ダグラス・ホッジ、ジョアンナ・スキャンラン、カーラ・デルヴィーニュ、ザック・ガリフィアナキス、ジュディ・デンチ、クリストフ・ヴァルツ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 映像美と人間愛

金で買われた妻が、主人をだます一大決心をする。もう少し深刻というか巧妙な演出があればもっと良かったかもしれませんが、時代的にもあり得た話だろうと思うとこれで納得です。登場人物が皆、愛のある人たちで見終わった後はすっきりした気分になりました。

★★★★★ 真実の愛はすべての人を自由にする

夫となる人にお金で買われたヒロインは、本物の恋に落ちる。夫を騙したことへの罪悪感に苦しめられて途中でその恋を逃げ出すも、ストーリーは関わったすべての人にとってハッピーエンドへと向かう。常識やルールを超え、自分の内なる本当の愛に従うとき、一見罪のように見えるし、一時的に混乱と破壊を招くが、それはあくまでも誰もが自由になるための前座に過ぎない。タロットカードの『塔』のようなものだ。真実の愛は誰も不幸にしない。それどころか、よりその人らしく、幸せにしかしない。素晴らしい映画でした。

★★★★☆ フェルメールの時代のオランダ

映像が美しい。ストーリーもそれほど不自然ではないが、引き込む力にやや欠ける。チューリップは投資対象の商品だったのだ。あれでは成功者も失敗者もたくさん出るだろう。のちに政府の管理下になって正解だ。トルコ原産のチューリップは美しさと希少価値でヨーロッパでの人気はうなぎのぼり、二色以上の色合いのものや、フリルのように縮れたものなど貴重だ。商業の栄えたオランダはまた写実的な肖像画でも先進国だった。その時代の様子がよく分かった。

★★★☆☆ まあまあ満足です

チューリップバブル期の禁断のロマンスとその結果という感じ。思ったほど悲劇ではなかった。絵画でしか見れない世界が、フィクションとはいえ映像で再現されるのは面白いと思う。貿易の話がもう少しほしかった。

作品の詳細

作品名:チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛
原作名:Tulip Fever
監督:ジャスティン・チャドウィック
脚本:デボラ・モガー
公開:アメリカ 2017年9月1日、日本 2018年10月6日
上映時間:107分
制作国:アメリカ、イギリス
製作費:2500万ドル
興行収入:920万ドル
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