ドラマ

リリーのすべて

あなたの愛で、本当の自分になれた。

男と女として結婚したふたり。夫は、“自分らしく”生きるために、世界で初めて性別適合手術を受けて女性にトランジジョン(性別移行)しようとし、妻は、そんな夫を必死に理解した。

ストーリー:風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は肖像画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)と結婚し、デンマークで充実の日々を送っていたが、ある日、妻に頼まれて女性モデルの代役をしたことを機に、自分の内側に潜む女性の存在に気づく。それがどういうことなのかもわからないまま、“リリー”という女性として過ごす時期が増え、心と身体が一致しない状態に苦悩するアイナー。一方のゲルダは夫の変化に戸惑いながらも、いつしか“リリー”こそアイナーの本質であると理解していく。

出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、マティアス・スーナールツ、ベン・ウィショー、アンバー・ハード、セバスチャン・コッホ、エメラルド・フェネル

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ ぴったりのタイトル

アイデンティティについて、愛について、考えさせられる映画でした。また、映像も美しかったです。

★★★★★ 芸術作品

登場人物、家具、衣装、街並みなど、この映画に登場する全てのものひとつひとつが美しく、まるでひとつの芸術作品を観ているようでした。ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルの表情がとても秀逸で、リリーを支えていく姿がとても逞しく、同じ女性として尊敬しました。アイナー役のエディ・レッドメインの女装姿は、全く違和感がなかったです。1回目の手術後に百貨店で働くシーンがあるのですが、同僚の女性たちと比べても遜色がないほどに美しく、俳優としての実力に感銘しました。物語の終盤に、ゲルダがハンスと共にアイナーの故郷へ行くシーンがあり、そのシーンで泣きました。

★★★★★ それぞれの葛藤…

「誰も聞いてくれなかった。わかってくれたのは、あなただけ。」LGBTという考えすらなかった時代に、男性の体から女性の体になろうとした夫。そのすべてを受けいれ、支えた妻。二人の決断を理解して、見守った友人たち。興味本位で描かれることなく、静かにそれぞれの心の動きを映し出している。アイナーの美しくもどこか悲しげな風景画と、ゲルダの力強く大胆な人物画の対比も印象的である。

★★★★☆ 究極の愛の美しい映画

世界で初めて性別適合手術を受けた実在したアイナー・ヴェゲネルの苦悩と夫であるアイナーに内なる女性性に戸惑い、苦しみながらも支える妻ゲルダの人生をフィクションとして描いた映画です。性別の枠を越えて、アイナーの理解者になるゲルダの苦悩には、胸が苦しくなります。異性としてだけではなく同性としても、性別など関係ない究極の愛を感じさせられる映画です。エディー・レッドメインの演技には鳥肌が立ちました。素晴らしいという言葉しか見つからないくらいの素晴らしいものでした。女性よりも女性らしい仕草や振る舞い方、本当に美しかったです。また、心に秘めた想いや苦しみも彼の演技からとてもよく伝わりました。そして、アリシア・ヴィキャンデルも素晴らしく、ゲルダの心がとても良く演じられていて、感情移入しやすかったです。夫アイナーの「すべて」を受け入れる愛の形が彼女の演技から痛いほど伝わりました。彼女はこの演技でアカデミー賞賞助演女優賞を受賞されました。エディーとアリシアの1つ1つの表情が繊細で深く、美しい演技でした。アイナーはどのようにしてリリーになったのか。それは妻ゲルダの大きな愛があったからだと思います。その愛がなければアイナーは本当の自分になることもできなかったと思います。重く心が苦しみますが、とても美しい映画です。

作品の詳細

作品名:リリーのすべて
原作名:The Danish Girl
監督:トム・フーパー
脚本:ルシンダ・コクソン
公開:アメリカ 2015年11月27日、日本 2016年3月18日
上映時間:119分
制作国:アメリカ、イギリス、ドイツ
製作費:1500万ドル
興行収入:6400万ドル
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