死後40年以上を経てもなお、国家、人種、宗教を越えて世界中の人々のこころを揺り動かす20世紀最大のカリスマ、愛と情熱の革命家、チェ・ゲバラのドラマティックな生と死を描く、世紀の2部作!
ストーリー:『チェ 28歳の革命』1955年7月、メキシコ。持病の喘息を抱えながらもラテン・アメリカの貧しい人々を救いたいと旅を続けるゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、独裁政権に苦しむ祖国キューバの革命を志すフィデル・カストロ(デミアン・ビチル)と出会う。わずか82人で2万人のキューバ政府軍と戦うことを決意する。 チェという愛称で呼ばれ軍医としてゲリラ軍に参加したゲバラは、厳しい規律を守り平等社会のために戦うが、女性や子供たちには愛情をもって接し農民たちには礼をつくした。やがて、その類まれなる統率力を認められ、司令官として部隊を率いるようになるチェ・ゲバラ。そして、カストロはキューバ革命の命運を担う戦いをゲバラの部隊に託す。それは「大都市サンタクララを陥落し、キューバを分断せよ!」という指令だった・・・。
ストーリー:『チェ 39歳別れの手紙』『キューバ革命』を奇跡的成功へ導いたチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、1965年3月忽然とその姿を消した。突然の失踪に様々な憶測が飛び交う中、盟友カストロはゲバラの残した《別れの手紙》を公表する。「今、世界の国々が、僕のささやかな助力を求めている。君はキューバの責任者だからできないが、僕にはできる。別れの時が来たのだ。」仲間や家族に別れをつげたゲバラは、南米大陸の自由を勝ち取るため、独裁政権下のボリビアに潜伏する。しかし、この新たなる革命戦争はゲバラの最期の341日となる。アメリカの大々的な支援を受けるボリビア軍を相手に、ボリビア共産党の協力も得られず、地元農民にも裏切られ孤立していく革命軍。真実への情熱に導かれ愛こそが人間を救うと信じ戦い続けるゲバラ。しかし、夢と理想を追い続けてきた「革命の旅」が、今終わりを迎えようとしていた・・・。
出演:ベニチオ・デル・トロ、ベンジャミン・ベニテス、ジュリア・オーモンド、フランカ・ポテンテ、アルマンド・リエスコ、カタリーナ・サンディノ・モレノ、デミアン・ビチル、ロドリゴ・サントロ、サンティアゴ・カブレラ、エドガー・ラミレス、マット・デイモン
★★★★★ 永遠の旅人 チェ・ゲバラ
前編において、チェは青年医師から真の革命家に成長してゆく「栄光の物語」ですが、後編では一転、ボリビアでの失敗とその死が描かれます。前編においてチェはキューバ革命を成功に導くわけで異様に高揚感があるのに対し、後編は死までの過程が刻々と描かれているため切迫感が尋常ではない。ラストの「バルデラーマ」が流れた瞬間に彼の旅はまだ続くのだなと思った。チェは永遠の旅人だ。死を迎えてもその信念は人々の心で生き続けるのだ。「人間は死ぬ。しかし、思想は死なない」
★★★★★ 勉強になります
予備知識無しだと、分かりにくいでしょう。劇場で観ましたが、一緒に観た彼女は1、2とも途中から爆睡でした。序盤は、どれがカストロで、どれがチェか分かりにくかったりもします。内容はというと、全体的にリアリティーがあってよかったです。記録映画みたいな感じで。キューバ革命が理解できた気がします。革命は、市民を味方につけないと成功しないのですね。キューバの国民性が好きになりました。それにしてもデルトロ、雰囲気出てますね。
★★★★☆ カリスマの裏側
予想以上に淡々とした展開で進んでいく。エンターテインメントとしてチェ・ゲバラの「カリスマ」っぽさを感じることはないので、それを期待している人は注意。しかし、英雄チェ・ゲバラがどのような人間だったのか、リアルに描かれている。知られざる彼の考えや内面が誠実に表現されている映画だと思う。
作品の詳細
作品名:チェ(28歳の革命 / 39歳 別れの手紙) |
原作名:Che(The Argentine / Guerrilla) |
監督:スティーブン・ソダーバーグ |
脚本:ピーター・バックマン |
公開:スペイン 2008年9月5日、日本 2009年1月10日 |
上映時間:265分 (132分 / 133分) |
制作国:アメリカ、スペイン、フランス |
製作費:5800万ドル |
興行収入:4200万ドル |
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