一世を風靡した画家の絵を描いていたのは妻だった!
ストーリー:アンディ・ウォーホルですらその魅力を認め、1960年代アメリカで一大ブームを巻き起こした、絵画<ビッグ・アイズ>シリーズ。作家のウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は一躍時の人となる。しかし・・・。その絵画は1枚残らず、口下手で内気な彼の妻、マーガレット(エイミー・アダムス)が描いたものだった!セレブ達と派手な毎日を過ごす夫、1日16時間絵を描き続ける妻、そして10年・・・。心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう!」と<告白>を決意。だが、天才的なウソつきのウォルターは「妻は狂っている」と反撃、遂に事態は法廷へともつれ込む・・・。
出演:エイミー・アダムス、クリストフ・ヴァルツ、ダニー・ヒューストン、クリステン・リッター、ジェイソン・シュワルツマン、テレンス・スタンプ、ジョン・ポリト、デラニー・レイ、マデリン・アーサー、ジェームズ・サイトウ
★★★★★ 画家夫婦を通して男尊女卑を描いた映画。
クリストフ・ヴァルツがペテン師役がハマり役です。口八丁手八丁で妻が描いた絵を、自分の物として売りさばいて行く姿は軽蔑とともに脅威すら覚えます。特に後半の裁判シーンで、自分の弁護役まで自ら買って出て喋りまくる場面は、あまりの茶番っぷりにこの映画で一番笑える場面でした。
★★★★☆ 女性は強くなくてはいけないと感じた
女が自身の才能と愛情を男に捧げ、それをどこまでも勘違いして踏み躙ってしまった男の傲慢さが招いた悲劇。キーンは確かにマーガレットにはない類稀なる商才とマネージメント力をもっていた、それはマーガレットも裁判の一シーンで認め、皮肉を交えながら褒めている。もしかしたら、キーンの才能がなければビッグアイズが注目を集めることはなかったかもしれない。しかし、彼は全てを独占しようとした、それが間違いだった。マーガレット自身を絵を描く道具のように扱ったのがいけなかったと思うし、その饒舌さゆえ自身をすら騙してしまい、現実世界での自分の愚かさが見えなくなってしまった。キーンがマーガレットのマネージャーとしてサポートすればよかったと思うが、当時の男社会と自尊心故それが出来なかったのだろう。そして、マーガレットもとても不器用な女性だと思ってしまった。ひたすら隠して、真実を告げても良さそうな娘にも隠す。そして、キーンにも元々そういう支配的性格はあったのだろうが、マーガレットのいつも煮え切らない態度とどこか怯えた様な雰囲気がそれを助長し、悪い方向に導いてしまった様にも感じる。見ていてもどかしい部分は多かったが、兎にも角にも最後に真実が暴かれてとても心がスカっとした。
作品の詳細
作品名:ビッグ・アイズ |
原作名:Big Eyes |
監督:ティム・バートン |
脚本:スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー |
公開:アメリカ 2014年12月25日、日本 2015年1月23日 |
上映時間:106分 |
制作国:アメリカ |
製作費:1000万ドル |
興行収入:2900万ドル |
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