“OK牧場の戦い”で知られる名保安官の波乱の生涯を、史実に基づいて描いた西部劇大作
ストーリー:1870年、22歳のワイアット・アープ(ケビン・コスナー)は、最愛の妻を病で亡くし自暴自棄になっていた。酒浸りの日々を送ったあげく馬泥棒をはたらいた彼は、ついに逮捕されてしまう。しかし、厳格な父に助けられた彼は、それ以来生き方を改めて真面目に働き、数年後、兄の住むカンザス州ウィチタへとやって来た。そこで酔っ払いの無法者を屈服させたワイアットは、保安官補に任命されることになる・・・。
出演:ケビン・コスナー、デニス・クエイド、ジーン・ハックマン、イザベラ・ロッセリーニ、マイケル・マドセン、リンデン・アシュビー、トム・サイズモア、ビル・プルマン、マーク・ハーモン、アダム・ボールドウィン、アナベス・ギッシュ、メア・ウィニンガム、ジョアンナ・ゴーイング、キャサリン・オハラ、ジョベス・ウィリアムズ、アリソン・エリオット、ジェームズ・カヴィーゼル、ティア・レオーニ
★★★★★ 数分の撃ち合いに凝縮された
過去にもワイアットアープを主人公とした作品はあった。それらと比べると上映時間が長く、内容が冗漫という感じはある。しかし、それもOK牧場の決闘シーンで完全な満足感に変わった。過去の作品での決闘シーンの時間が数十分に渡れば、この作品では一瞬で終わる。決闘する相手方へゆっくり歩くワイアットたちの不安と緊張感と勇気が私にはすごく伝わってきた。おそらく実際の決闘で起こったこともこうだったのだろうと実感させた。撃ち合いは数分で終わった。そこが すごいのだ。数十分も 延々と続く撃ち合いでは感じられない本物感があった。実は、ここで描かれたワイアットアープはヒローでもスパースターでもない。彼の伝説化された人物像をはぎ取って見せてくれる。しかし、不思議なことに、それがごく短時間で終わる決闘場面で生きてくる。人間ワイアットアープを長々と見せられたからこそ、その人間が決闘の場に立ったときの不安や緊張が実感としてと伝わってくる。そして、それこそが勇気のように感じられてきた。それは、この人物の弱さを示されたが故にひときわ実感した勇気だ。
作品の詳細
作品名:ワイアット・アープ |
原作名:Wyatt Earp |
監督:ローレンス・カスダン |
脚本:ローレンス・カスダン |
公開:アメリカ 1994年6月24日、日本 1994年7月2日 |
上映時間:191分 |
制作国:アメリカ |
製作費:6300万ドル |
興行収入:5500万ドル |
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