ドラマ

BULLY ブリー

1993年に実際に起こった10代の少年少女による「ボビー・ケント殺人事件」を取材したジム・シュッツ「なぜ、いじめっ子は殺されたのか?」を原作に、 『KIDS』で衝撃的なデビューを果たした写真家ラリー・クラークが監督

ストーリー:南フロリダ、幼馴染で親友同士の少年、裕福な家庭に育ったボビー(ニック・スタール)と落ちこぼれのマーティ(ブラッド・レンフロ)。ボビーはドラッグやセックスで退屈な生活を紛らわしていた。ある日、マーティの恋人リサ(レイチェル・マイナー)はマーティとボビーが異常な関係性にあることに気がつく。ボビーはマーティを暴力的に支配していたのだ。やがて、リサはボビーへの憎しみを募らせ、友人にボビー殺害を持ちかける・・・。

出演:ブラッド・レンフロ、ニック・スタール、レイチェル・マイナー、ビジュー・フィリップス、マイケル・ピット、ケリ・ガーナー、ダニエル・フランゼーゼ、レオ・フィッツパトリック、ナタリー・ポールディング、ジェシカ・スッタ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ いじめの仕返しの集団心理

見たときは寒気がして寝付けなかった思い出があり、タイトルを忘れてずっと気にかかっていた映画です。幼馴染であるのにボビーはマーティを支配下に置き常に暴力で奴隷のように扱う。暴力的なボビーを反目に置く女友達や周囲の友達をも巻き込んでついにはボビーを殺してしまいます。殺しても犯罪意識に希薄な者、犯した罪に苛まれる者、保身ばかり考える者。人間模様とそれぞれの深層心理の描写がリアルでとてもおそろしい。日本のイジメ事件にも十分リアルに通じるものがあり、社会派映画では見逃せない1本です。なお、監督をからかう特典映像のキャストインタビュー「キャスティングされた経緯について」はおもしろく少し救われます。

★★★★★ 家庭教育への問題提起

これは、実際に起きたいじめがいきずぎた殺人事件の話。レンフロはいじめられ役、殺人の首謀者。子供たちによるグループ殺人という、大変悲惨な事件がこの映画で再現されました。もちろんこれはエンターテイメント性を持った作品ですが、こういう映画では、この映画の好き嫌い、監督の質、ストーリー性のよしあしなどを語る以外に、こういう問題が私たちにとっても身近なものなのだと認識することも大事だと思います。私はこの映画を、日本でも今日多発している少年少女によるいじめや殺人と重ねながら、鬼気迫る思いでみていました。若者のドラッグ乱用や性交渉の横行も、日本ではアメリカほどひどくは無いと思われますが、表に出ていないだけで実際同じような問題を起こす人は増えつつあるのではないかと考えられます。また言うまでもなく、イジメや殺人はメディアなどで最近さらに大きく取り上げられてることから、悪化しているのは確かです。この映画の最後、実際に起きた時とまったく同じ内容で、罪を犯した少年たちがお互いを罵り合い、罪をなすり付け合っている法廷のシーンがあります。私はそれをみて大変失望しました。私もまだ20代なので大きなことは言えませんが、自分の子供をもし授かったら、こういう子供にだけは育てたくないです。今の大人の方々も、家庭教育を見直すべきです。

★★★★☆ 事実に基づく映画

恋人が親友に虐げられる様に耐え切れず計画するいじめっ子殺人計画。しかし実行に移されるまでは、まったく危機感なく次々と友人に吹聴されていきます。おかげで計画に加担することになったのは、直接関わりを持たない者も含めて7人。実行されると同時に7人を襲ったのは犯した罪への恐怖ではありません。犯罪が明るみに出ることを恐れ、互いに向けられる極度の疑心。ボビーを殺す前の、無防備で刹那的な生とコントラストをなす、裏切りへの恐怖は、終始漂う非現実的な空気を一蹴し、7人を一気に現実に引きずり込んでいます。いじめっ子に、恋人に、翻弄され続け、終には殺人まで犯す主人公をブラッド・レンフロが好演しています。

★★★☆☆ アメリカの刑は重いですね

本当に短絡的で驚きました。犯行後に始めて恐ろしくなってパニくるあたりは、はやり普通の感覚があるのでしょうが、リサやいとこの男の子(デレク?)が関係ない友達にベラベラしゃべるとは信じられない。判決も事実に基づいているのだと思いますが、それにしても重いです。日本ではあのサカキバラでももう社会に出て来ています。それがいいとはもちろん思いませんが、マーティが死刑というのは何ともやり切れない思いがします。リサが彼を救いたいために言い出した結果が、これです。彼女も終身刑・・・産んだ子供はどうなったのか。後味が悪すぎます。

作品の詳細

作品名:BULLY ブリー
原作名:BULLY
監督:ラリー・クラーク
脚本:ザカリー・ロング
公開:アメリカ 2001年7月13日、日本 2003年5月10日
上映時間:111分
制作国:アメリカ、フランス
製作費:210万ドル
興行収入:140万ドル
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