ドラマ

ハッピー・ゴー・ラッキー

ベルリン映画祭で銀熊賞を受賞したサリー・ホーキンス主演のコメディ

ストーリー:ポピー・クロス(サリー・ホーキンス)は楽天的な30歳。熱心で生き生きとした小学校の低学年向けの教師である。昔からの親友のゾエ(アレクシス・ゼガーマン)と一緒に暮らし、妹の一人とは仲がいいけど、もう一人とはそうでもない。彼女は厳しいインストラクターのスコットに運転を習ったり、情熱的なスペイン人のフラメンコ講習を受け、夜には浮浪者に出くわしたり。その彼女の開けっぴろげな行動が誤解を生んだり、悪い事態に嵌まったりしないかと首をかしげさせるが・・・。

出演:サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、アレクシス・ゼガーマン、アンドレア・ライズブロー、シネイド・マシューズ、シルヴェストラ・ル・トゥーゼル、サミュエル・ルーキン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 笑顔で見えなくなるもの

かなりハイテンションな主人公に最初は、共感することが難しい。「こんな奴が近くにいたらうっとおしいかも。」と嫌悪感さえ感じる。それは、彼女のハイテンションが彼女をうすっぺらく感じさせる(彼女の笑顔がtoo muchだから)からかもしれない。そんな彼女が夜の街で浮浪者と出会うとき、その印象は音を立てて崩れる。何を言っているか分からない浮浪者。ときおり見開いた眼で「分かるだろ?」と彼女に言ってくる。普通の人なら「キャー」と逃げちゃうような場面。彼女は「ええ、分かるわ」と彼の眼に吸い込まれるような表情で答える。程度の違いはあれ、私たちは皆どこか「ハイテンション」で日常をやり過ごしていないだろうか。うすっぺらく生きることで、なんとか生活をやりくりするようなところはないだろうか。そうすることで私たちの心から排除されてしまったものも少なくないのかもしれない。この映画の登場人物は、皆その「排除されたもの」を私たちに感じさせる。自分が「排除しているもの」は何か。考えてみる価値はあるのかもしれない。主人公の最後の台詞も興味深い。「あなた良い人ね」と言われたことがある人は必見(笑)。

作品の詳細

作品名:ハッピー・ゴー・ラッキー
原作名:Happy-Go-Lucky
監督:マイク・リー
脚本:マイク・リー
公開:イギリス 2008年4月18日
上映時間:118分
制作国:イギリス
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