キーラ・ナイトレイ主演による文芸ラブロマンス
ストーリー:19世紀末のロシア。政府高官カレーニンの妻であるアンナ・カレーニナ()は、サンクトペテルブルク社交界の華。ある日、彼女はモスクワへの道程で若き将校のヴロンスキーと出会う。一目で惹かれあう2人。必死で平常心を保とうとするアンナだが、舞踏会で再会した2人はもはや情熱を止めることができなかった。アンナは欺瞞に満ちた社交界や家庭を捨て、ヴロンスキーとの愛に生きる決意をするが・・・。
★★★★☆ リョーヴィンとキティの結末に安堵
トルストイの名作だが、私はこの原作を読みきれなかった。それで、映画なら最後まで目を通せるかと思って観た。予想していた通りだが、かなりコンパクトにまとめているようである。それはいいのだが、キャストがイメージといくらか異なるのが、少々入りづらかった。特にアンナがキーラ・ナイトレイというのが、違和感を覚える。原作から受けるのは、もっと柔和で朗らかな婦人という印象なのである。キティは、原作で描写されているキャラクターに近いが、もっともっと愛らしい魅力があるという印象を持っていたので、劣化して見えてしまった。やはり、映画はまっさらな状態で観られるのが理想だろう。しかし、本作に関してはそうはいかなかったので、なんとか原作のことは忘れて映画の世界に没頭するように努力した。その結果、とりあえず全体としてどういう話かはわかったし、そこそこ楽しめたが、感動するところまではいかなかった。やはり名作である所以を探るには、小説を読めということか。主人公たちの不倫ドラマは不幸な形で結末を迎えるが、リョーヴィンとキティが幸せをつかむことができたのに安堵した。
★★★★☆ 良い映画だったと思います。
トルストイの書く話は、キリスト教の「罪」ということをわかっていないと、あまり理解できないと思います。この映画を、単に、不倫の末の悲劇とか、それを許した側がどうなるとか、そういうストーリーでだけ観ていると、退屈な映画かもしれません。私は、高校生の時、小説を読みましたが、当時は理解できなかったことが、(年齢的な理由もあるとは思いますが)この映画を観て理解できたように思いました。個人的にはあまりキーラ・ナイトレイをそんなに魅力的だとは思った事はないのですが、この映画ではアンナの感情をよく表していると思いました。アンナが、ヴロンスキーに対して「人殺し」という場面がありますが、あれは、まさに、的確な表現だと思います。「罪」は人を殺す、しかも、多くの人を。「肉体的な意味ではなく、霊的に。」キティと結婚したコンスタンティンの生き方が、対照的ですね。
★★★☆☆ 希望を選ぶこと 大切かな
大恋愛を貫く話・・・という認識で見始めたのですが、予想外の悲しい結末になってました。アンナの周りには、彼女を愛してくれる人々がいたにも関わらず彼女自身がそれを拒み、一人で 悲しい方へ・・・絶望の方へと突き進んでいってしまった。わたしにはそんな風に見え、それがとても悲しいことだと思いました。
作品の詳細
作品名:アンナ・カレーニナ |
原作名:Anna Karenina |
監督:ジョー・ライト |
脚本:トム・ストッパード |
原作:レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』 |
公開:イギリス 2012年9月7日、日本 2013年3月29日 |
上映時間:130分 |
制作国:イギリス、アメリカ |
製作費:4000万ドル |
興行収入:6800万ドル |
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