アクション

シャフト

1971年に大ヒットし、ブラック・ムービーのブームを作った『黒いジャガー』の主人公シャフトを現代に蘇らせた刑事アクション映画

ストーリー:麻薬に汚染され、警察組織にも腐敗がはびこる街ニューヨーク。刑事ジョン・シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)は、黒人学生殺害の容疑でウォルター(クリスチャン・ベール)を逮捕する。しかし、ウォルターの父親は有名な不動産王で金の力で保釈、そのまま海外逃亡してしまう。それから2年、ウォルターが極秘に帰国してきたところを再逮捕することに成功したシャフトだったが、またしても保釈が成立。金に動く司法制度に絶望したシャフトはついに、組織を離れ孤独な戦いを開始するのだった・・・。

出演:サミュエル・L・ジャクソン、ヴァネッサ・ウィリアムス、ジェフリー・ライト、クリスチャン・ベール、バスタ・ライムス、ダン・ヘダヤ、トニ・コレット、リチャード・ラウンドトゥリー、ルーベン・サンチャゴ=ハドソン

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ これいいねえー

サミュエル・L・ジャクソンはこういう役が似合う。クリスチャン・ベールのドラ息子っぷりも最高の演技。あと間に挟まれて巻き添えに近い形で殺されちゃうピープルス役。この人の演技スゴイ。いくら俳優がよくても監督と脚本、演出がだめだとB級になってしまうが、これは文句なしにA+。

★★★★★ サミュエル・L・ジャクソンとクリスチャン・ベールの対決

NY市警察の刑事サミュエル・L・ジャクソンと、金に物を言わせて殺人をもみ消そうとするクリスチャン・ベールの対決が見ものとなっている。もはやブラック・シネマという範疇の作品ではない。しかしジョン・シャフトのテーマ曲は再登場しているし皮ジャンが似合い傍若無人な話し方をする主人公という点は踏襲されている。クリスチャン・ベールの存在は大きい。この作品の直前に「アメリカン・サイコ」を撮ったばかりの彼は「またワル役」という点に一瞬躊躇はしたが「初のアクション映画」という事で出演を決めたとの事。作品全体にコミカルな雰囲気も流れ、単なるクライム・ムービー、アクション・ムービーではなく大いに楽しめる娯楽作品。サミュエル・L・ジャクソンファンにとっても、クリスチャン・ベールファンにとっても大切な一本といえる作品ではないか。

★★★★☆ あえて古臭さを残したリメイク作

今作は観てわかるとおり意図的に昔の映画風を装った作品だ。これはなにかのリブートかリメイクなのかと調べてみると70年代の『黒いジャガー』という作品がベースとなっているようだ。今作の主人公は型破りな黒人警官だ。対するは白人のボンボンで、彼は黒人相手に殺人を起こすも権力と財力を駆使して法を裁きを逃れてしまう。主人公はなんとしても法の裁きをうけさせるため活躍することとなる。今作の個性や魅力は上記の通りあえて古風な雰囲気を装っていることだ。演出や音楽、カットやカメラワークとさまざまな角度からなつかしさを感じさせてくれる内容となっている。一方で、それ以外の部分で突出した点は逆にない。オリジナルは70年代の映画、公民権法の成立で黒人の社会的地位がちょうど向上しつつある時期だ。主人公の正義の味方に黒人を、悪役に白人をすえた筋書は多くの者たちを興奮させたことだろう。しかし、今ではそれは特別珍しいものではないのだ。

★★★★☆ 明るい勧善懲悪の映画

全体的にノリが軽いですが、ストーリもテンポよく進むためストレスなく楽しめました。勧善懲悪ものとしては、ちょっと昔のものだと『ダーティー・ハリー』や比較的最近のものだと『イコライザー』などがありますが、これらは登場人物の暗い過去や心の闇・ダークな雰囲気があるのに対して、シャフトは明るくマイルドな仕上がりになっています。

★★★☆☆ 「正義は勝つ」の王道

黒人も白人も関係なく悪い者は力で撃沈していくパワースタイルのヒーロー物ですね。捕まえて裁判して刑務所に入れて終わりという法が裁くパターンではなく、悪い奴はその場で潰していくから観てる者はスカッとする訳ですね。「皆がそうしたくても出来ない事をストレートにやってくれる」そういうヒーロー像が気持ちいですね。

作品の詳細

作品名:シャフト
原作名:Shaft
監督:ジョン・シングルトン
脚本:リチャード・プライス
公開:アメリカ 2000年6月16日、日本 2000年11月11日
上映時間:99分
制作国:アメリカ
製作費:4600万ドル
興行収入:1億700万ドル
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