愛か、狂気か
愛されつづけた名画の数々が、作者の死の真相を明かすべく100年の時を経て動き出す
ストーリー:無気力な日々を過ごしていた青年アルマン・ルーランは、郵便配達人の父、ジョゼフ・ルーランから1通の手紙を託される。それは、父の親しい友人で、1年ほど前に自殺したオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホが弟・テオに宛てて書いたまま出し忘れていたもの。パリに住んでいるはずのテオを探し出して、手紙を届けてやってほしいという。アルマンは願いを聞き入れてパリへと旅立つ。テオの消息をつかめないまま画材商のタンギー爺さんを訪ねると、そこで聞かされたのは意外な事実だった。兄の死にうちひしがれたテオは、半年後その理由を自問しながら、後を追うように亡くなったというのだ。そして、アルマンはゴッホが最期の日々を過ごしたオーヴェール=シュル=オワーズでゴッホの死の真相を探ることとなる。
★★★★★ 人間味の深い一面
世界初の全編絵画っていうけど、ジブリの『かぐや姫』は違かったの? 1コマ1コマが芸術的で、キュビズムとか他のアーティストがマネするような技法でなくオリジナル性が高い。特集を見たことはあったけど、ここまで踏み込んだ事情は知らなかった。そして、フランスは芸術の国であると痛感。偶然にも好きなダグラス・ブースが主役でゴッホのタッチに映える顔立ちであった。
★★★★★ ストーリーも映像も素晴らしい作品でした
ゴッホのこと大して知らずの状態で見たのですが、この映画を見終えた途端、彼の大ファンになりました。今回、ゴッホ展に行くつもりで見たのですが、実物の絵を見たらゴッホの孤独とかいろいろと想像してしまい、きっと泣いてしまいそうなので、行くかどうか迷い始めました(笑)それくらい、深く感動しました。あと、ストーリーも良かったのですが、とにかく映像もすごかったです。つい映像に見惚れてしまい、何度も字幕を見落としそうになりました(笑)今回レンタルで見たのですが、これは人生で何度も見ることになるなと思い、セル版を購入することにしました!
★★★★☆ 知れば知るほどファンに!
私たちが知るゴッホとは、自画像やひまわりなどの作品、そして自ら耳を削いだというエピソードくらいのものだと思いますが、この作品を見ると、当たり前ですがゴッホにも人間味あふれるパーソナリティがあり、それを理解していた周囲の人がいて、良い時間を過ごしたときもあった事がわかります。どのようにして亡くなったのかは、諸説あり本作でもはっきりとは描かれておりませんが、ゴッホについて一層の興味を掻き立てる素敵な作品だと思います。いつか、ゴッホが多くの作品を書き上げたフランスの村、オーヴェル・シェル・オワーズを訪れて見たいと思っています。この作品の特徴である、動く油絵のスタイルも素敵です。
★★★★☆ 見応えのある1時間30分
ゴッホと言えば『ひまわり』位しか知らず芸術に関しての知識がほとんどないの私なのですが、つい先日ゴッホ展に行く機会がありそこで初めてゴッホが歩んできた人生を知り興味を持ちました。ゴッホ初心者でもとても分かりやすく、また全編が油絵なので見応えがかなりありました。また、表情も豊かに描かれえているし、絵が綺麗でさすがは画家さんだな~と思いながら観てました。ゴッホと関わった人々と出会い、過去の回想シーンからゴッホという人、人柄を、何が起こったのかを考察していくパターン、とても良かったです。彼の人生はとても興味深いものがありますね。こんな芸術に疎い私でも、彼の絵は素敵だなと思えましたから。
★★★☆☆ 表現手法が先行しちゃった感
ゴッホの死の2ヶ月前に滞在していた、仏・オーヴェル村を中心に話が展開。生前の回想はモノトーンのリアル調、死後はゴッホの特徴である厚塗り油絵をベースとした、二種類で表現されるアニメーションである。この作品の新味は、”ゴッホ作品が動くこと”。そして長尺ものを作り上げるために、100人以上の本物の油絵画家(アニメーターではなく)が制作に参加しているとのこと。制作陣の苦労は相当なものだったかと。その甲斐あって、動くゴッホ作品はなかなかの出来。ただ、登場する人物・風景は、残された作品をベースとして構成しているため、ストーリー的にはつないだ感が否めない。また、いわゆるゴッホの死の謎や錯乱的な行動についての通説に対し、新たな解釈や意外な側面が描かれるのかしら、と思いきや、そこは期待しすぎでした。制作者側が、その出発点として、比較的多作のゴッホの作品群をみて、”これらをつないで表現したら面白いのでは”、という発想は理解できる。しかしながら、現実の油絵ひとつひとつに宿るゴッホの精神性が、動画作品としてにじみ出るのは難しい、ということを認識させられました。
★★☆☆☆ 誰に観て欲しいのかよくわからない映画
この企画で一本撮ったことには敬服する。が、全てゴッホの作風かというとそうでなくて役者を撮影した映像を油絵にしただけというカットが多数見受けられゴッホへのリスペクトが乏しく思った。ストーリーがあんまり頭に入ってこなかった。もっと絵の具が飛び散るとかそういう部分を期待したが、、ここまで映像写真を使一本描くのならもっと効率的にCGでも良かったような気もした。
作品の詳細
作品名:ゴッホ 最期の手紙 |
原作名:Loving Vincent |
監督:ドロタ・コビエラ |
脚本:ドロタ・コビエラ |
公開:アメリカ 2017年9月22日、日本 2017年11月3日 |
上映時間:95分 |
制作国:アメリカ、イギリス、ポーランド |
製作費:550万ドル |
興行収入:3000万ドル |
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