すべての孤独な大人たちへ贈る、心に響く人間賛歌!
ストーリー:カスタマー・サービスの分野でモティベーション・スピーカーとして名声を築き、本も出版しているマイケル・ストーン。しかしながら彼自身は人生に何の刺激も感じられずにいた。ある日、講演者として呼ばれてきたシンシナティ―で、彼の講演を聞きに来ていたリサという女性と出会う。長いこと、誰の声であっても全て同じ声に聞こえていたマイケルが、唯一聞こえた”別の声”の彼女と特別な一夜を過ごすのだが・・・。
★★★★★ こころ。
他人の顔や声が、みんなおなじくみえて(きこえて)しまったり、じぶんを重要人物だと錯覚してたり、現在への認識がどんどん曖昧になってゆくおじさんが主人公の物語です。いっけん病的であるけれど、共感を持ってみることができました。現実とは、自分とは、人生とは、たしかなことなんてなにもないのでは?漠然とした孤独や、存在への違和感・不安に共感できるひとにみてもらいたいです。いろいろな解釈のできるストーリーだと思います。こじんてきには、リサとのことも、芸者人形とのことも、ほんとうのことだったのだと思う。リサもマイケルとおなじに孤独をかかえたひとだったから、ほんとうの声が聞けた。歌がなんともいえないようなかんじ(たぶんへた)だったのも胸がしめつけられるようでした。人間と人間の話ができるふたりだったのに。。。けっきょくは、自分を受け入れてくれる人(の些細な欠点)を受け入れられないという、度量のなさから、またつらい現実にもどったマイケル。なんともかなしい。。。信じたもの、信じたいもの。たいせつにしたいもの。そして自分をたいせつに想ってくれるもの。すこしでも希望あれば、絶対に手を離してはいけない。それを強く感じました。
★★★☆☆ リアルなストップモーション
パッケージデザインに写る中年男性に何か違和感を覚えたことで、何の事前情報も無く鑑賞してみた。当初実写の映画だと思っていたが、緻密に作られたストップモーションであった。とにかく細かな動作がリアルに描写されている。ストーリーにおける必要性の有無は別として日常生活のちょっとした動作あるあるをいくつも見つけることができるが、全体的なストーリーには共感できる部分等が私には感じられず、内容も理解もしがたいものだった。ただ精工なストップモーションアニメの動作については、一見の価値があると感じた。(レーティングがR15+となっており、子供の閲覧には注意が必要です。)
作品の詳細
作品名:アノマリサ |
原作名:Anomalisa |
監督:チャーリー・カウフマン |
脚本:チャーリー・カウフマン |
公開:アメリカ 2015年12月30日 |
上映時間:90分 |
制作国:アメリカ |
製作費:800万ドル |
興行収入:570万ドル |
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