17世紀のマサチューセッツ州で実際に起きたといわれる“魔女狩り”をモチーフにしたサスペンスドラマ
ストーリー:住み込みのメイドとして働く少女アビゲイル(ウィノナ・ライダー)は主人ジョン(ダニエル・デイ=ルイス)との情事に身を任せる。その関係を知ったジョンの妻エリザベスは、二人を引き離すべくアビゲイルを解雇。だが、アビゲイルは性の快楽に目覚め、再び関係をジョンに迫るが、自分の家族を大切に思う彼にとって、二人の関係は一夜限りのものにすぎなかった。やがて、アビゲイルは愛する男を取り戻すために、邪魔者エリザベスを陥れようと町中を巻き込んで、ある恐ろしい行動に出るのだった・・・。
出演:ダニエル・デイ=ルイス、ウィノナ・ライダー、ジョアン・アレン、ポール・スコフィールド、ブルース・デイヴィソン、ピーター・ヴォーン、ジェフリー・ジョーンズ
★★★★★ 重厚な画面
タイトルからはどのような話かわからず、あらすじでおもしろそうだと観てみました。映像は重厚で濃密。題材にふさわしいものでした。人々を狂気に駆り立てて事態を大きくしていく些細な嘘や、思惑に最後まで一気に観ました。アビゲイル役のウィノナが悪魔的な美貌で惹きつけました。
★★★★☆ なかなかに後味が悪くて好きです
期待してませんでしたが、実際にあった事件?がうまく脚色されていて、信仰というものについていろいろ考えさせられました。後味の悪い映画が好きな方はあまり期待せずにみると、いいかもしれません。
★★★★☆ おろかな歴史の一部分
17世紀末に米国で実際に起こった魔女狩り裁判を元に描かれているが、原作者&脚色のアーサー・ミラーの意図は、これも実際に起こったハリウッドで50年代の反共産主義ヒステリーと同様の状態の再現だった。共に歴史のほんの一部分ではありながら、なんとおろかな事件だったろう。人間は良心・信念・尊厳を捨ててまで生きる価値はあるのか。「無辜の誰かを陥れることを拒む」だけの勇気を誰もが持っているだろうか。集団から離れて存在する勇気を持てるだろうか。赤狩りを魔女狩りに置き換えられた作品には、政治色がない分だけストレートに観る者の心に訴えてくる。
作品の詳細
作品名:クルーシブル |
原作名:The Crucible |
監督:ニコラス・ハイトナー |
脚本:アーサー・ミラー |
公開:アメリカ 1996年11月27日、日本 1997年4月26日 |
上映時間:124分 |
制作国:アメリカ |
興行収入:700万ドル |
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