『犬ヶ島』のウェス・アンダーソン監督が初めて挑んだストップモーション・アニメ!
ストーリー:Mr.フォックスは盗みをしながら暮らしていたが、妻のMrs.フォックスとちょっと変わり者の息子アッシュのために足を洗い、今は穴暮らしをしながら新聞記者として働く日々。だが、「もっといい暮らしがしたい! 」そんな欲求にかられた彼は、丘の家を購入することに。しかし丘の向こうには意地が悪い3人の農場主(人間)が住んでいた。憧れの家へ引越し、人間に近づいたMr.フォックスは野生の本能が目覚めてしまい、人間たちの飼育場から昔のように獲物を盗むことに熱をあげていく。日々獲物を盗まれる人間たちの怒りはついに絶頂に達し、結束した3人はトラクターを使って根こそぎ丘を掘りかえし始めた――。父親として、“ファンタスティック”に生きたいMr.フォックスと土の中で生活する彼の仲間たちは、野生の本能と誇りをかけ、人間たちと戦い始める!
★★★★★ 痛快な画作りに驚愕
『グランド・ブダペスト・ホテル』でアンダーソン監督に興味を抱き、何作か未見の作品を購入。その中の一作。人形アニメは大好きなのですが、それを置いといても面白い、いや普通の役者使ってもきっと面白く仕立てたであろう。それを好きな人形アニメでやってくれてるのだから個人的には極上の逸品となっている。場面転換の小気味よさ、引いた画・止めた画の構図の絶妙さ、テンポのいいキャラのやり取り、変な間。ブダペストでも味わえた名調子がそこかしこに。これがアンダーソン節というものなのでしょうか。尺自体は短いですが、濃厚。何度でも味わえ劣化しない作品だと思います。
★★★★★ 終始飄々とした面白さ
比較的リアル寄りな動物パペットによる実写アニメーション。パペットアニメーションゆえ立体なのだが、この監督の特徴として他の実写作品と同様に、意図して平面的にした演出が施されている。人里近くに住まう、これまた人間臭い動物たちが自らのアイデンティティと生き残りを懸けて農場主らを向こうに回し闘うストーリーなのだが、最初から最後まで徹底して、メルヘンだとかファンシーとかいうのとはまったく違うふわーっとした何とも言えない軽妙洒脱な空気が漂っており、子供でもなんとなく見て楽しめる内容ではあるだろうが、大人の方がより楽しめる映像・演出に満ちている。
★★★★☆ 大人も子供も楽しめる
ウェスアンダーソンの独自な映像も楽しいし、お話も児童文学をウェスアンダーソン流にアレンジしているので大人も子供も楽しめる。
★★★★☆ ぬいぐるみが活き活きと楽しい!家族みんなで楽しめます。
いつもずる賢くえがかれるキツネだけれど、この映画はそれをうまいこと逆手にとって楽しく見せてくれます。人と動物の知恵比べ、人の世界に入り込んでずぶとくいきていく動物たちが印象的でした。なにより、ぬいぐるみの繊細さが生かされていて、命があるようでした。実際の動物ではここまで繊細な映像はとれないし、かといって、アニメではこんな本物感は出せなかったと思う。家族みんなで楽しめます。
作品の詳細
作品名:ファンタスティック Mr.FOX |
原作名:Fantastic Mr. Fox |
監督:ウェス・アンダーソン |
脚本:ノア・バームバック、ウェス・アンダーソン |
原作:ロアルド・ダール『父さんギツネバンザイ』 |
公開:アメリカ 2009年11月13日、日本 2011年3月19日 |
上映時間:87分 |
制作国:アメリカ |
製作費:アメリカ、イギリス |
製作費:4000万ドル |
興行収入:4600万ドル |
Amazonで探す |
Amazonプライムで視聴する(字幕版) |
Amazonプライムで視聴する(吹替版) |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |
楽天市場で探す |