ソフィー、その人生に秘められたかな悲しみの選択
ホロコーストを題材に、M・ストリープがその圧倒的な演技でアカデミー賞主演女優賞ほか多くの映画賞を受賞した魂が震える感動作
ストーリー:第2次大戦終了直後、1947年の暑い夏、トーマス・ウルフやウィリアム・フォークナーの伝説に憧れを持ち、作家を夢見る南部出身の一人の若者が北部のニューヨークをめざした。名前はスティンゴ(ピーター・マクニコル)。22才の純粋な彼はやがて自由奔放に生きるネイサン(ケヴィン・クライン)と神秘的な美しさをただよわせたソフィー(メリル・ストリープ)という2人の男女にめぐり逢う。ネイサンはハーバード大学を卒業したユダヤ人で、今はとある研究所に勤務しているという。そしてステインゴの胸を熱くした美しい女性ソフィーは、かの悪名高きアウシュヴィッツ強制収容所から奇跡的に戻ったポーランド人であった。人は共にすがりついて生きるかのように、お互いを必要としていた。いや必要としなければ生きられないのかもしれなかった。そしてソフィーには、彼女自身多くを語りたがらない秘められた過去があった。誰にも言えぬ、その心の中でいつの日にも闘い続けてきた哀しみの過去が・・・いまスティンゴがその過去に近づこうとした時、哀しみに彩られた女の人生は更に涙でくもるものであった・・・。
キャスト:メリル・ストリープ、ケヴィン・クライン、ピーター・マクニコル、リタ・カリン、スティーヴン・D・ニューマン、グレタ・ターケン、ジョシュ・モステル
★★★★★ 私の中で最高傑作
この映画は、あと10年ぐらいは封印してしまうであろう映画。10年経たないと苦し過ぎて観返せない。でも、決して忘れられない。心に深く、深く残る映画。観終わった後もソフィーのことが頭から離れない。ソフィーの幸せと心の安らぎを願ってやまない。英語圏ではない私でも、メリル・ストリープのポーランド訛りの英語の感じはわかる。それって、ものすごいことだと思う。英語を日常的に話していない人間に、この人の話す英語は何か違うと感じさせるって。メリルが『訛りの女王』と言われる由縁なのだろうなぁ。メリルの演技は職人。そのうち教科書とかに載るんじゃないだろうか。ケビン・クラインの演技も最高によかった。
★★★★★ 後味は最高に悪いのですが。。。
もう、切なくて 苦しくなるので見られませんでした。。。ですが、メリルストリープの演技が素晴らしいので★5にしました。こんな事が現実にあったなんて。。。ゾッとするのと同時に、色々な方の犠牲の元に今 自分達は生きているという事も考えさせられました。
★★★★★ 悲劇は殺された人々ばかりではないことを思い知らされる映画です
ナチス強制収容所の悲劇を、そこで殺された人々の物語で私たちはよく目にします。『アンネの日記』のアンネもしかり、映画でも、『シンドラーのリスト』『戦場でのピアニスト』、様々な悲劇を胸蓋がれる思いで知らされます。しかし悲劇は、殺された人々ばかりではなく、そこで人生を狂わされた人、人格を侵された人、しなくても良い選択を迫られて心を壊された人、命は助かっても数限りない種類の悲劇が生まれたことを思い知らされる、恐ろしい映画です。被害者は生存者にも、収容されなかった人の中にもあったのだと。何人もの方々が仰っているように、ブルーレイ化だけでも嬉しいけれど、DVD化もよろしくお願い致します。
★★★★☆ 観て良かったと思える名作
何の前情報もなく、いきなり観れたのが良かったと思う。名作だ。心が動く。最大のヤマ場はアウシュビッツでの、ソフィーの選択場面である。エンドは予想できた。ソフィーのパートナーの豹変ぶりは良く描出されていたが、統合失調症の描き方は、残念ながら現実離れしすぎていた。この点のみ減点で星4つだが、名作には違いない。
作品の詳細
作品名:ソフィーの選択 |
原作名:Sophie’s Choice |
監督:アラン・J・パクラ |
脚本:アラン・J・パクラ |
原作:ウィリアム・スタイロン |
公開:アメリカ 1982年12月8日、日本 1983年10月15日 |
上映時間:150分 |
制作国:アメリカ |
製作費:900万ドル |
興行収入:3000万ドル |
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