第二次世界大戦が終わり、帰還兵を迎える家族の温かさ、悩み、戸惑いと彼らの社会復帰を描く
ストーリー:軍用輸送機B17に乗り合わせた復員兵三人は、同じ故郷の町の飛行場に着く。歩兵軍曹アル・スティーブンソン(フレデリック・マーチ)は中年の銀行員、青年飛行大尉フレッド・デリー(ダナ・アンドリュース)は百貨店の番頭であった。一番若い水兵のホーマー・パーリッシュ(ハロルド・ラッセル)は両手の代わりに鉄のカギのついた義手の傷い軍人である。彼は両親と妹と恋人のウイルマに迎えられたが、彼の義手を見ると一同は声をのみ、母は泣き出してしまう。アルは妻ミリー(マーナ・ロイ)が相変わらず女盛りの美しさであるのがうれしかった。4年前に少女だった娘ペギーが美しい一人前の女となり、息子ボップも生意気な青年になっているのが、何かしら勝手の違った感じで変である。その気持ちを精算するために、彼は妻と娘をつれてナイトクラブへ出かける・・・。
出演:フレデリック・マーチ、マーナ・ロイ、テレサ・ライト、ダナ・アンドリュース、ヴァージニア・メイヨ、キャシー・オドネル、ホーギー・カーマイケル、ハロルド・ラッセル、スティーヴ・コクラン、グラディス・ジョージ、レイ・コリンズ、ミナ・ゴンベル、ドン・ベドー
★★★★★ 日常にそして家に帰る話
アメリカと日本の戦争が終わって家に帰る三人の兵隊のお話。物語自体は題名とは違い様々な問題ばかりが浮き彫りになる。視聴していてやきもきイライラさせられた。しかし家に帰るという当たり前のことが当たり前でない人間の存在に今の自分の幸福を感じられたのも確かでした。また、陸地に打ち捨てられた飛行機群の迫力はちょっと他所の映画ではお目にかかれないと思うので、一見の価値があります。本物を映せるのはその時代ならではだと思いますので白黒映画の良さがある作品。
★★★★☆ 屈折を含んだ良心的作品
第二次世界大戦が終わり、故郷に帰還した兵士たちの物語である。三時間近くあるので途中で寝るんじゃないかと思いきや、まったくダレ場なし。かと言って疲れまくってぐったりと言うこともなく、充実そのものだった。まあ、ウィリアム・ワイラー監督ともなれば、この完成度も当然か。しかし、「いくらなんでもこんな描写によくOK出たよなあ」という場面の多いこと。ハロルド・ラッセル扮する両腕をなくした海軍復員兵ホーマーが、周囲からいかにもな目で見られたりするのはまだぎりぎり映画として出せそうではあるが、当時のハリウッドでよく表現できたよなあ、と驚かずにはいられないようなシビアな場面も登場する。しっかりと(ただし、あくまでもサラリと)描かれている。ちなみにハロルド・ラッセルは実際に第二次世界大戦の帰還兵であり、ホーマーと同じく大戦中に両腕の肘から下を失った。彼の義手は本物である。
作品の詳細
| 作品名:我等の生涯の最良の年 |
| 原作名:The Best Years of Our Lives |
| 監督:ウィリアム・ワイラー |
| 脚本:ロバート・E・シャーウッド |
| 公開:1946年11月21日 |
| 上映時間:172分 |
| 制作国:アメリカ |
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