死の気配を漂わせた美女と彼女に魅入られた男の皮肉な運命
ストーリー:同僚の転落死を目撃して以来、極度の高所恐怖症に悩まされるようになり、警察を辞職したスコティ(ジェームズ・スチュワート)。旧友の頼みで彼の妻マデリン(キム・ノヴァク)の監視を引きうけた彼だったが、自殺した曽祖母に操られるように奇妙な行動を重ねる彼女を、いつしか愛するようになる。しかし、マデリンは教会の鐘楼から衝動的に身を投げて自殺。失意で街をさまようスコティは、マデリンに生き写しの踊り子ジュディ(キム・ノヴァク)と出会い・・・。
出演:ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァク、バーバラ・ベル・ゲデス、トム・ヘルモア、ヘンリー・ジョーンズ、レイモンド・ベイリー、エレン・コービイ、コンスタンティン・シャイン、リー・パトリック
★★★★☆ 恐怖心+αの魅力
ヒッチコックの映画は恐怖心を単に表現するだけではなく、見る者が俳優の恐怖心と同様な感覚を持つ。これが魅力のひとつであると言われている。この「めまい」でも、有名な高所恐怖症に訴える螺旋階段のシーンやキム・ノヴァク演ずるマデリンの過去の人物の憑依から来る謎の行動などがある。これらがこの映画に引き込まれ、恐怖心を感じる要因になっている。ただ、これだけでがヒッチコックの魅力ではない、もうひとつの魅力はトリックにある。このトリック自体は単純なものだが、前述した高所恐怖症や憑依があらかじめ全て計算されたものだと納得のいく展開になっている。私自身は単に恐怖心に訴えることより、この点がヒッチコックの面白さの本髄であると思う。
作品の詳細
| 作品名:めまい |
| 原作名:Vertigo |
| 監督:アルフレッド・ヒッチコック |
| 脚本:アレック・コッペル、サミュエル・A・テイラー |
| 公開:1958年5月9日 |
| 上映時間:128分 |
| 制作国:アメリカ |
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