さよならのただ一言がこれほどにも苦しいものなのか・・・
ストーリー:お互いに離婚経験のあるトラック販売会社の重役ロジェ(イヴ・モンタン)とインテリアデザイナーのポーラ(イングリッド・バーグマン)は、5年越しの恋愛関係を続けていたが、若い娘との情事をやめないロジェの不実にポーラは気付き始めていた。ある日、ポーラは富豪のヴァン・デル・ベッシュ夫人に室内の装飾を依頼され、訪れた家で夫人の息子で弁護士のフィリップ(アンソニー・パーキンス)と出会う。ロジェと出かけたダンスホールで酒に酔い、寝てしまったフィリップを家まで送った翌日、フィリップはポーラの店を訪れ、お詫びを兼ねて昼食に誘い出す。遠慮のない好意を寄せてくるフィリップに対し、ポーラは25歳と40歳という年齢差を理由に彼の申し出を拒絶する・・・。
出演:イングリッド・バーグマン、イヴ・モンタン、アンソニー・パーキンス、ジェシー・ロイス・ランディス、ダイアン・キャロル、ジョスリン・レイン、ミシェール・メルシェ
★★★★★ ブラームス交響曲第三番第三楽章
甘いクラシックのメロディっていろいろありますが、このサガン原作の「ブラームスはお好き?」は、「さよならをもう一度」と映画化されて、もうこの曲しか考えられないくらいに映画と一体化してると思います。劇中いろんなアレンジが聴けるのもうれしいし、不倫と言えばイヴ・モンタンは「パリのめぐり逢い」と同じくらい良い感じを出しています。バーグマンの気持ちもひしひしと伝わりますし、大人のメロドラマたるゆえんは、結末が現実味を帯びているからだと思いますが、あくまで大人のバーグマンの視線なので若者のパーキンスの目線でないからでしょう。バーグマンの愁いを帯びたニュアンスが素晴らしいです。
作品の詳細
作品名:さよならをもう一度 |
原作名:Goodbye Again |
監督:アナトール・リトヴァク |
脚本:サミュエル・A・テイラー |
公開:アメリカ 1961年6月29日、日本 1961年10月25日 |
上映時間:120分 |
制作国:アメリカ、フランス |
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