白銀の鎧に身をかため、母国フランスの危機を背に今バーグマン=ジャンヌ・ダーグの愛と情熱が炎と燃える!
ストーリー：15世紀初頭、百年戦争でイングランドとブルゴーニュの連合軍に苦しめられていたフランス。16歳のジャンヌ ( イングリッド・バーグマン ) は、天啓を受けて祖国を救う決心をし、故郷の村から旅立つ。王室の直系でありながら無力なシャルル王太子 ( ホセ・ファーラー ) の信用を得た彼女は、軍隊の先頭に立ち、陥落したオルレアンを敵の手から奪還する。祖国全土の解放も目前と思われたが、戴冠したシャルル王はジャンヌたちを裏切り、賄賂を受け取ってブルゴーニュとの休戦協定に応じてしまう・・・。
出演：イングリッド・バーグマン、ホセ・ファーラー、フランシス・L・サリヴァン、ウォード・ボンド、ヘンリー・ブランドン、ウィリアム・コンラッド、ジェフ・コーリイ、リーフ・エリクソン
★★★★★ 古いが力作！
イングリッド・バーグマンがまだ若い時の作品。古いけれども、ジャンヌに率いられたフランス軍の活躍だけでなく、後半部でジャンヌの異端嫌疑による「宗教裁判」もしっかりと取り上げられている。イングランドとブルゴーニュの連合軍に迎合した神父たちが、ジャンヌを「異端の魔女」に仕立て上げて、結局火炙りにするという、「教会の名を借りた政治裁判」の黒歴史。ジャンヌのおかげで戴冠できたフランス王が、ジャンヌを裏切るのは、フランス王朝の黒歴史。いわゆる「百年戦争」はジャンヌの刑死の後も続く。後日談としては、20年以上も後で、ジャンヌの「復権裁判」が開始され、「無罪」とされるのだが、ジャンヌがカトリックの「聖人」に加えられるのは、実に20世紀に入ってからである。政治と結託した神父たちの黒歴史を知るためにも、有益な映画である。
作品の詳細
| 作品名：ジャンヌ・ダーク |
| 原作名：Joan of Arc |
| 監督：ヴィクター・フレミング |
| 脚本：マックスウェル・アンダーソン |
| 公開：1950年9月2日 |
| 上映時間：145分 |
| 制作国：アメリカ |
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