イスラム教の開祖マホメットの生涯を描いた歴史伝記映画
ストーリー:西暦610年、メッカの町。富裕な貴族が奴隷を持ち、貧富の差は激しい。彼らはカーバの神殿に300余の神を祭り、偶像崇拝に明け暮れていた。メッカは、マフズーム家のジャフルや、アブド・シャムス家のスフヤン(マイケル・アンサラ)などの支配者によって征服されている。その頃、メッカ近郊のヒラー山洞穴で1人の男が、天使により啓示をうけたという噂が流れ、若者の間で反響を起こした。邪神像でなく唯一絶対の神アラーの使徒とし、現状のままでは、終末も近いことを予言し、社会矛盾をとくマホメットの出現だ・・・。
出演:アンソニー・クイン、イレーネ・パパス、マイケル・アンサラ、ジョニー・セッカ、マイケル・フォレスト、ユアン・ソロン、アンドレ・モレル、ロバート・ブラウン
★★★★★ イスラム教を知る上で、お奨めのDVD
預言者ムハンメドがどのように掲示をうけたのか、どのようにイスラム教は広がっていったのかを知る上でとても分かりやすいDVDでした。宗教の内容的なものも解説があり、中近東イスラム教支持者から「お奨め」とされていると言う点にも納得しました。イスラム教では預言者:ムハンメドの顔を描くことはタブーとされています。この映画でも預言者の顔は一切でできません。むしろ、預言者の目として物語が展開していくといった想定です。歴史的な色々な背景も面白く、興味深い1本でした。
★★★★☆ 4星は勇気のしるし
イスラム教の開祖モハメットの伝記。世界三大宗教のひとつであり、映画化されずらいテーマなだけに意見の価値がある。しかし、これを映画化したのは、非常に勇気がある。イスラム教徒には、一部過激派もおり、間違った描き方などしようものなら暗殺される危険もあるからだ。それだけに内容は、非常に慎重、丁寧、忠実をミキサーにかけたような堅実なつくりだ。主人公であるモハメットは、神格化された存在なので、声も顔も登場しない。まあ誰もモハメットを演じて、教徒の怒りをかいたくないだろうが、モハメットの視点のカメラが移動し、物語が進む様子は面白い。事実といわれることをそのまま描いている。エンターテーメントというより国際理解、興行益というより奉仕に近い映画だ。
作品の詳細
作品名:ザ・メッセージ |
原作名:The Message |
監督:ムスタファ・アッカド |
脚本:H・A・L・クレイグ |
公開:1976年7月29日 |
上映時間:178分 |
制作国:イギリス、レバノン、モロッコ、リビア、レバノン、クウェート |
Amazonで探す |
Amazonプライム30日間無料体験を試す |