ラブ・コメディ

七年目の浮気

モンローの白いドレスが舞い上がる! 

ストーリー:ニューヨークに住むリチャード(トム・イーウェル)は、出版社に勤める会社員。夏の間、妻ヘレンと息子はメイン州へバカンスに出かけて留守だ。愛妻家のリチャードは、夜10時にかかってくるはずのヘレンからの電話を律儀に待っている。 すると、アパートの持ち主であるカウフマン氏が住む2階から、トマトの鉢が落ちてくる。見上げるとそこにはカウフマン氏ではなく、ブロンドの美女(マリリン・モンロー)がいた・・・。

出演:トム・イーウェル、マリリン・モンロー、イヴリン・キース、ソニー・タフツ、ロバート・ストラウス、オスカー・ホモルカ、キャロリン・ジョーンズ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ まるでマリリン・モンローの為の映画

リチャードが抱く妄想シーンをふんだんに盛り込んでいるのがこの映画のユニークなところで、それがさらに作品を魅力的にしていると思う。ブロンド美女を誘った後、その先の展開をあれこれ妄想して妙に調子っ外れになったりとか、恐妻家らしく妄想の中でのみ女に対して強気で振る舞う姿とかが、ほんとおかしくて笑ってしまう。リチャード役のトム・イーウェルは、めちゃいい味出して面白いのだが、可哀想な事な事に、銀幕の中の存在感では完全にマリリン・モンローに食われてしまっている気がする。映画の中で、アパートの管理人がマリリン・モンローを初めて見たとき、「お人形さんみたい」というセリフがあるのだが、まさしくその通りで、この世の女性とは思えないくらいに美しくて可愛いし、無邪気で危険なほど無防備なしぐさとか、言語道断なまでにセクシーなボディーでの演技は、どんな大女優も真似は出来ない強烈な個性を発散させている。ちょっと大袈裟かもしれないが、まるでマリリン・モンローの為の映画のような気さえしてくる。ビリー・ワイルダー監督の手腕はここでも素晴らしく、演出の的確さ、ラフマニノフの音楽の効果的な使い方、コメディーならではのセリフの旨さ、キャラクターの描き方などどれをとっても敬服してしまう。地下鉄の風に舞い上がるモンローのスカートとか「下着を冷蔵庫に入れてあるの…」という有名なセリフなど、映画史に永遠に語り継がれるシーンを見るだけでも価値ある作品でもあるとも思った。

★★★★☆ マリリンの魅力があふれてます

さえない中年男性の浮気と妄想。何の予備知識もなくこの映画をみた私は、ちょっと「中途ハンパ」な感じを受けたけれども、それもこれも他の方もレビューされておられるとおり、当時の「自主検閲」にあったとは。アメリカとは「自由」をうたいながら「赤狩り」あったり、「検閲」あったり、けっこうイロイロある国ですね。まぁそういった背景よりもなによりもとにかく「マリリン・モンロー」がかわいいのです。あまりにも有名な「地下鉄スカートめくれ写真」のイメージしかこの映画に抱いていなかった私ですが、この映画の中のマリリンは「セクシー」というよりむしろ「妖精」のような印象でした。誰が見ても一目で惹かれるような極上の金髪美人が、自分の家の上に住んでいて、性格は天真爛漫で、素直で純真で、おまけに男性を見た目やお金で判断しない!どう考えても男性の考える「理想」いや「幻想」としか思えないこの名前すらないキャラクターを、不思議なリアリティで演じられるのはマリリン・モンローしかありえません。もし、他の女優が演じたならば、この映画がここまでの命を持って世界中に愛されることはなかったのだと思います。どう考えてみても「人工的」なこの女性を、自然に感じさせなおかつ視聴者を釘付けにするマリリンの魅力をぜひ見てほしいです。そしてDVDならではの特典として、「メイキング」を最後に見て当時の映画人の苦労をしのぶこともできます。

作品の詳細

作品名:七年目の浮気
原作名:The Seven Year Itch
監督:ビリー・ワイルダー
脚本:ビリー・ワイルダー、ジョージ・アクセルロッド
公開:アメリカ 1955年6月3日、日本 1955年11月1日
上映時間:105分
制作国:アメリカ
製作費:180万ドル
興行収入:1200万ドル
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