音楽を愛し、命の限り情熱を注いだジョージ・ガーシュインの生涯を描いた傑作
ストーリー:ニューヨークのレミック楽譜出版社にある日ジョージ・ガーシュイン(ロバート・アルダ)という若者がピアノ弾きとして雇われてきた。彼の仕事は朝から晩までこの店の楽譜をお客に弾いてきかせることだった。まもなく彼の作曲した「スワニイ」はブロードウェイの人気者アル・ジョルソンに認められ、ジョルソンの「シンバッド」で唄われたこの曲は作曲家ガーシュインの名とともにたちまち全米を風靡した。レミックの店で知り合った歌手ジュリイも彼の「本当に素晴らしい」を唄って人気をたかめ二人の間は急速に親しさを増していった。やがて彼に注目したボール・ホワイトマンは、ジャズ交響楽の作曲を依頼した。彼は3週間を費やしてひとつの曲を作り上げた・・・。
出演:ロバート・アルダ、ジョーン・レスリー、アルバート・バッサーマン、アレクシス・スミス、ジュリー・ビショップ、オスカー・レヴァント、チャールズ・コバーン
★★★★★ ガーシュインに乾杯!
ガーシュインの音楽が好きな人は絶対に観るべき映画だと思いました。全編に渡って彼のつくった音楽を軸に彼が歩んだ生涯を紡いだ自伝的映画です。自分は音楽「ラプソディーインブルー」がもの凄く好きでなんて美しい音楽なのだと思ったものです。そうしてより作曲者の事が知りたくなり映画に辿り着いた次第です。アメリカ黄金時代といわれる時代的な背景もさることながらやはりガーシュイン本人の狂気的なほどに真剣に音楽に向う姿が時代の空気とともに感じられる映画だと思いました。この映画の贅沢な所。死後間もなく制作されたこともあり複数の本人役が出ている所でしょうか。スワニーの下りは鳥肌ものでした。
★★★★☆ ポピュラーミュージックの創始者の生涯
ガーシュインのメロディーは誰もが一度は聞いたことがあるでしょう。とはいえ、私自身、彼の歩んだ軌跡については何も知らず、この映画によって彼が如何に偉大な役割を果たしたかを初めて知りました。今では芸術としてのクラシックと、大衆文化としてのポピュラーミュージックははっきりと線引きされていますが、彼のそのクロスオーバーの位置にいた比類無き存在。というか、当時はまだ大衆音楽がクラシックの素養を採り入れるほどには進化したものではなかった。それを今に至るものへと進化させてくれたのがガーシュインと言えるでしょう。作中でラヴェルと会っていたのにはびっくりしました。しかもラヴェルはガーシュインを自分と並べる存在として認めていたとは!音楽に携わる方は一度は観ておいた方がいい作品ですよ。
作品の詳細
作品名:アメリカ交響楽 |
原作名:Rhapsody in Blue |
監督:アーヴィング・ラパー |
脚本:ハワード・コッチ、エリオット・ポール、クリフォード・オデッツ |
公開:1945年6月26日 |
上映時間:151分 |
制作国:アメリカ |
製作費:240万ドル |
興行収入:490万ドル |
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