ドラマ

キッズ・オールライト

演技派俳優陣が魅せる、少し変わった家族の愛情を描いた感動のヒューマンドラマ!

ストーリー:ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)は、長年付き合っている(女性同士の)カップル。同じ精子提供者を受けてそれぞれが産んだ子供、ジョニ(ミア・ワシコウスカ)とレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)の4人で暮らしている。ママ二人と姉弟という少しいびつな家族だが、仲良く、楽しく愛情に満ちた生活を送っている。しかし、18歳になり、大学進学のための1人暮らしを控えたジョニと15歳のレイザーは、まだ会ったことのない自分たちの医学上の父親・ポール(マーク・ラファロ)に興味を持ち、こっそり会いに行くことに。オーガニックレストランを経営し、気ままな独身生活をするポールに親しみを感じた二人。しかし、親二人にもポールのことがばれたことから家族に少し異変が起きはじめる・・・。

出演:アネット・ベニング、ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、ミア・ワシコウスカ、ジョシュ・ハッチャーソン、ヤヤ・ダコスタ、ザーシャ・マメット、エディ・ハッセル、クナル・シャーマ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ 普通ってなに?

そんなことを考えてしまう佳作です。各プレスの高評価も頷ける深みのある作品です。この家族のあり方と人物設定が今作品の肝だと思います。キャストの誰もに個性があり存在感を放っています。

★★★★★ 映画は終わっても、物語は終わらない

子どもたち2人とポールは数年後に再会するといいなぁ、と思いました。その時には女親たち2人も少し年をとっていて、ポールとも新しい関係を始められるかもしれない。人はみんなそれぞれに個性的な愛し方をするので、「家族」の形はいつまでも流動性に富んでいる、みたいな。

★★★★☆ 家族を描く映画として、佳作。

それにしても、アメリカ人というのは、なんでこう自己中心的で短気で短慮な上にすぐにわめき散らすんだろう・・・と今までに日常で接して来たアメリカ人たち(もちろん全員ではないけれど)の傾向を重ね合わせて、そんなことを思ってしまった。それを除けば、ここには人間の脆さや弱さ、家族関係のもんもんとした思いと、それでもかけ替えが無いものであること、そして、それは何より「共に過ごして来た時間」があるからなのだということが、きちんと描かれていた。いや、レズカップルの親を持った子供たちという特異な設定が、それを改めて浮き彫りにするためにしっかり生きていたと感じる。レズの性行為も、男女の性行為も、この映画では日常の中で全然美化しないで生のままに描かれる。それもよかった。日本人のそれとは確かにちょっと違うだろうけれど、実際に寝室でのそういった行為を横で眺めていたら、こんな風に見えるのだろうと思った。とにかく、どこもあざとくないんだ。でも、この設定のこの物語をそんなふうに描くのは、とても難しいのではないだろうか。大人になったようでも、子供はまだ子供。親は、子供が愛しくて、うまく子供を自由に解放してやれないし、解放しないのが親の務めでもある。うまくいかないこともたくさんあるけれど、その底に確かに愛がある限り、家族はやはり、とても尊くて温かい、特別なものなのだ。この映画は、こんなやり方で、それを、それだけをちゃんと描いている。絶賛とまでは持ちあげられないけれど、優れた良い作品だと思う。

★★★☆☆  “ふつう”じゃない家族の“ふつう”の愛憎劇

予告編を観たときにはポップでかなりコメディよりの作品だと思っていました。けれど実際に観てみると、コメディタッチなところがありつつも、根本はしっかりとした家族ドラマで驚きました。個人的に好感を持ったのは、同性愛者どうしの女性カップルとその子どもたちを描いていても、変にその点を強調しているわけではなく、“ふつう” の家族の愛憎劇として描いているところ。遺伝子上の “父親” の登場によってかき乱される家庭。思春期の子どもにとって、突如あらわれたチョイ悪風の不良オヤジは魅力的でしょう。今まで育ててくれた “母親たち” ではなく、それまでまったく関係のなかった “父親” に子どもたちは惹かれてしまう。どんなにうまくいっているような家族でも、ところどころに綻びがあって、ちょっとしたことでほどけてしまう。そんな当たり前の話を家族設定に少しひねりを加えただけで、きわめてまっとうに描いています。ただ、なんとなく物足りなさも覚えました。丁寧なつくりだし、瑕疵も見当たらないのだけれど、物語にひっかかりがないように感じられました。

作品の詳細

作品名:キッズ・オールライト
原作名:The Kids Are All Right
監督:リサ・チョロデンコ
脚本:リサ・チョロデンコ
公開:アメリカ 2010年7月9日、日本 2011年4月29日
上映時間:104分
制作国:アメリカ
製作費:400万ドル
興行収入:3400万ドル
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