『サスペリア』に続く“魔女三部作”第二弾
ストーリー:舞台は、ニューヨーク。若い女流詩人のローズ(アイリーン・ミラクル)は、骨董屋で手に入れた「三母神」という古書の記述から、自分が住んでいる古いゴシック建築のアパートに強い興味を持つ。「三母神」は、何世紀か前に建築家で錬金術師のバレリが書いた日記で、彼は3人の魔女のために3つの館を建てたという。〝ため息の母〟はドイツに、〝涙の母〟はローマに、〝暗黒の母〟はニューヨークに、それぞれ館があり、ニューヨークの館に今ローズが住んでいるらしいのだ。ローズはこの事実をローマで音楽を学んでいる弟マークに手紙で知らせた。しかし、その後ローズは、何者かに首を切断されて惨殺される。急いでニューヨークに駆けつけたマークだが、本に関わった人物が彼の身辺で次々と殺されていく。やがて、彼は本の中にある「第3の鍵は君の靴底の下に」というキーワードを解き、床を掘り起こして秘密の通路を発見する。その行く手に待ち受けていたものは・・・。
出演:リー・マクロスキー、アイリーン・ミラクル、アリダ・ヴァリ、サッシャ・ピトエフ、ダリア・ニコロディ、エレオノラ・ジョルジ、ヴェロニカ・ラザール、ガブリエル・ラヴィア
★★★★★ やっと出た! 買いだ
ダリオ・アルジェントの記念すべきハリウッドメジャーデビュー作。そして『サスペリア2』とは違い、正真正銘の『サスペリア』の続編です。サスペリアが魔女3部作のドイツ偏、この『インフェルノ』がニューヨーク編となります。前作『サスペリア』から引き継いだ原色調の鮮やかな映像美と、ロックとオペラを融合させた革新的なサウンドが素晴らしい。このサウンド、角川アニメ・幻魔大戦のサウンドも手がけた馴染み深いキース・エマーソンによるもの。私はインフェルノ輸入盤CDを購入済み。ピクチャーレーベルから謎の白い粉を吹いていたが、音そのものには問題なし。最高だ。肝心な中身と言えば、呆気ない魔女の最後や、登場人物の不条理な死など・・・思わせぶりなだけで中身のない脚本と言えなくもない。しかし、この作品にとっては、それらは些細な事なのだ。とにかく、『サスペリア』から引き継いだ原色調の鮮やかな映像美と、ロックとオペラを融合させた革新的なサウンドに酔いしれる。偏った個人的主観で星5つとします。
★★★☆☆ 一見して内容は支離滅裂だが
久しぶりにサスペリアを観たら続編が出て3部作になってるというので入手鑑賞。どうやら3婆の一人・暗黒の母は降魔術の事故で骸骨状に見える魔物とのフュージョンを起こし統合失調症風の症状を患った上に、リカバリーにも失敗しタイムアウトで煉獄に連れて行かれた模様。帰ってはこれないでしょう。尚、事故の原因としては難易度の高い術式に十分有能なパートナーが得られず、高齢の錬金術師バレリ氏では役不足だった事。暗黒の母及びバレリ氏の見解では状況証拠から音響学の知見と感性の欠如が事故の決定的原因だったか、それらの補填増強がリカバリーの必要要件だったと思われるが詳細は不明。シュタイナー辺りにヒントがあるかも。バレエ学校を経営していたため息の母かその一番弟子辺りが事故のあった術式において進行役をしていたら少なくとも意識の混濁を起こすような事故は防げたのではないだろうかと考えるが、そもそも危険性の高い術式を行ったのは思いがけずため息の母一派を失って早急に魔力の増強を図る必要があったと思われる。暗黒の母の終末期は威勢の良い発言とは裏腹に、下僕や使い魔にも十分感化力を出せず、彼ら自身もそもそも自分達が暗黒の母に仕えてるという意識があいまいになっており、自宅を店子に開放し家賃収入に頼る部分も多かったように見受けられる。南無南無。作品はローズ及びマーク姉弟視点で描かれてるため意味不明である。
作品の詳細
作品名:インフェルノ |
原作名:Inferno |
監督:ダリオ・アルジェント |
脚本:ダリオ・アルジェント |
公開:1980年2月8日 |
上映時間:107分 |
制作国:イタリア |
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