ドラマ

第三の男

陰影深い映像による緊迫感溢れる大詰めの追跡劇!

ストーリー:第2次大戦終結直後のウィーン。アメリカ人ホリー・マーチンス(ジョセフ・コットン)は、友人ハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)に呼ばれてウィーンにやって来るが、ライムは前日、自動車事故で死んでいた。ハリーの葬儀でホリーは英軍の少佐からハリーは最悪の密売人だったと言われる・・・。

出演:ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、ジェフリー・キーン、エルンスト・ドイッチュ

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ カメラワークに脱帽

この映画、オーソン・ウェルズ等の演技が取り上げられますが、この映画の凄さは、何と言ってもカメラワークの素晴らしさではないでしょうか?通常カメラというのは、地面に対して水平に構えるものです。当然三脚も水平を厳密にとるようになっています。しかし、この映画は、何と斜めの撮影がとてもいいのです。常識から言うととても非常識の不安定な撮影です~。しかし、その非常識な撮影がこの映画の不気味さ、怖さを演出しています。すべての要素がバランスよく一流という映画は、なかなかお目にかかれません。

★★★★★ 深い余韻が残る名ラストシーン

冬枯れの並木道を一人の女が背を向けて歩いていく。それを見送る男。ラストシーンの余韻とチターの奏でる名曲。素晴らしいエンディング。これだけでも映画史に残る傑作。サスペンス映画でありながら、反戦映画でもあり、一人の女をめぐる恋愛映画でもある。アリダ・バリ(夏の嵐)の、大人の女の魅力。男に媚びない凛とした姿。他のレビュアーの方々が書かれているとおり、名場面(観覧車と地下水道の追跡の場面)が目白押しの映画。サスペンス要素たっぷりで、飽きさせない。ウィーンの夜の街を効果的に照らすために石畳を水でぬらして撮影された。この映画の中で忘れられないセリフがある。「スイスの永い平和が生み出したものは、鳩時計だけだ」は、オーソン・ウエルズが考案した台詞。非情に含蓄がある言葉。戦争によって、発明、発展をもたらしたものが多いという皮肉。10代から30代でこの映画に挑戦したが、自分にはまだ面白さを理解するのが無理だった。自分が40代の半ばを過ぎて、見たときにやっとこの映画の良さがわかった。今では、もちろん傑作の一つであると思っている。

★★★★☆ 最後はちょっとわかりずらいが・・・

全体としてはテンポよく物語が展開し、第三の男が誰なのか中盤ごろわかる。ちょっと意外な展開に納得感がそこまで感じられないが、この短い時間の中で表現するのは少しむつかしかったのかも知れない。女性は世の不条理よりも個人的な感情を優先する。というメッセージは納得感があったので、星4つ。

作品の詳細

作品名:第三の男
原作名:The Third Man
監督:キャロル・リード
脚本:グレアム・グリーン
公開:1949年9月1日
上映時間:104分
制作国:アメリカ、イギリス
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