名作『サイコ』と『狩人の夜』の原点ともいえる古典的スリラー
ストーリー:裕福なフィスク夫人(イソベル・エルソム)の家政婦として働くエレン(アイダ・ルピノ)の元に一通の手紙が届いた。それはロンドンに残してきた2人の妹が暮らすアパートの家主からのもので、妹たちの迷惑行為によって他の住民から苦情が出ているので、すぐに退去させること、できなければ2人を施設へ送るとあった。エレンの妹たちは精神的に不安定で、人とうまくコミュニケーションが取れないのだ。そこでフィスク夫人にお願いをして急遽ロンドンに妹たちを迎えに帰ることにした。ちょうどエレンと入れ替わりにアルバート(ルイス・ヘイワード)という若い男が訪ねてきた・・・。
出演:アイダ・ルピノ、ルイス・ヘイワード、イヴリン・キース、エルザ・ランチェスター、エディス・バレット、イソベル・エルソム、エマ・ダン
★★★★☆ ホラーではなく犯罪スリラー
他のサイトでこの作品をホラーと紹介しているのを見るが、とんでもない、犯罪スリラーであり、雰囲気が「狩人の夜」に似ているのだ。セット撮影だからそう感じるのかもしれないが、それがまた幻想的な感じがして非常によい。アイダ・ルピノは当時の年齢よりも齢のいった役をやっている。妹たちが精神疾患があり、その妹たちを異常にかわいがる。観ているうちにどんどんルピノが怖くなっていく。途中でヒッチコックの『サイコ』のワンシーンのような場面も登場し、ノワールファン、サスペンスファンにはたまらないだろう。
作品の詳細
作品名:生きてる死骸 |
原作名:Ladies in Retirement |
監督:チャールズ・ヴィダー |
脚本:ギャレット・フォート、レジナルド・デナム |
公開:1941年9月18日 |
上映時間:91分 |
制作国:アメリカ |
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