西部劇映画

牛泥棒

それまで西部劇では半ばタブーとされてきたリンチという主題に正面から取り組み、はたして真の正義とは何か、観客に鋭い問いを突きつけた、社会派ウエスタンの先駆的傑作

ストーリー:1885年。ギル(ヘンリー・フォンダ)は旧友の女性ローズ(メアリー・ベス・ヒューズ)と会うべく、仲間のアート(ハリー・モーガン)と西部の町を訪れるが、彼女はすでに町にいなかった。そこで牧場主キンケイドが何者かに殺された上、牛を盗まれる事件が。怒りに駆られた町の人々は、犯人たちを捕まえて復讐すべく、折しも町を留守にしていた保安官に代わって追跡隊を組織。やむなくデーヴィス(ハリー・ダヴェンポート)やギルらも一行に加わるが、やがて一行は野営していた男性3人を見つけると彼らを犯人だと決めつけ・・・。

出演:ヘンリー・フォンダ、ダナ・アンドリュース、メアリー・ベス・ヒューズ、アンソニー・クイン、ウィリアム・イース、ハリー・モーガン、ジェーン・ダーウェル、フランク・コンロイ、ハリー・ダヴェンポート、フランシス・フォード

視聴者の声【Amazonレビューより】

★★★★★ これが人間

日本未公開のウエスタンです。ウエスタンといっても銃の撃ち合いなんてほとんどありません。ただひたすら人間ドラマ。76分という短い映画だが内容はかなり深い。間違った正義があるから無実の人間が死ぬ。自分勝手で独りよがりだから悲劇が起きる。偏見や差別があるからこの世は平和じゃない。この映画のメインテーマは本編の中で読まれる手紙にあると思う。それこそがウェルマン監督が伝えたかったことだと思う。そしてこのテーマは同じヘンリー・フォンダ主演の『十二人の怒れる男』に繋がっている。今度日本に裁判員制度が導入されるが、裁判員に選ばれた方はこの作品と『十二人の怒れる男』を観て欲しい。決して間違った正義を振りかざしてはいけないことが理解できるはずです。

作品の詳細

作品名:牛泥棒
原作名:The Ox-Bow Incident
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
脚本:ラマー・トロッティ
公開:アメリカ 1943年5月21日、日本 劇場未公開
上映時間:76分
制作国:アメリカ
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